小栗盛太郎

小栗盛太郎（おぐり もりたろう）

小栗盛太郎は、1871年（明治4年）に生まれ、1949年（昭和24年）に没した、日本の会計検査院検査官であり、後に福岡県若松市長、神奈川県横須賀市長を歴任した人物です。

経歴

岐阜県出身の小栗盛太郎は、平民・小栗辨之右衛門の長男として生まれました。1892年（明治25年）に東京法学院（現在の中央大学）を卒業後、法曹界に入り、判事、検事を務めました。その後、会計検査院に転じ、検査官、第二部第二課長を歴任し、会計検査官としての専門性を高めました。

1928年（昭和3年）3月には、神奈川県横須賀市長に就任し、地方自治に携わることになります。当時、横須賀市は関東大震災からの復旧、復興事業により、財政状況が悪化していました。小栗市長は、財政再建のため、経費の削減や海軍助成金の増額認可獲得に尽力しましたが、世界恐慌の影響もあり、状況は好転しませんでした。その結果、1930年（昭和5年）5月、病を理由に市長を辞任しました。

家族・親族

小栗家は岐阜県、東京市外大久保町百人町に居住していました。妻は三千代（東京、小野職彦の妹）。息子に重治がいます。また、長野県出身の林茂利二郎の二男である明を養子に迎えました。

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第5版』人事興信所、1918年。
人事興信所編『人事興信録 第9版』人事興信所、1931年。
* 歴代知事編纂会 編集『日本の歴代市長 : 市制施行百年の歩み』 第1、歴代知事編纂会、1983年。

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