小樽市総合博物館

小樽市総合博物館について

小樽市総合博物館は、北海道小樽市手宮1丁目に位置し、地域の歴史や自然、交通、科学などをテーマにしたさまざまな展示を行っています。博物館は、2007年に小樽市博物館と小樽市青少年科学技術館の機能を統合し、元々は第三セクターが運営していた小樽交通記念館の施設を活用する形で設立されました。旧小樽市博物館は運河館と改称しました。

歴史の変遷

小樽市総合博物館の歴史は1956年にさかのぼり、当初は旧日本郵船小樽支店の建物を利用して「小樽市博物館」として設立されました。この博物館は美術を含む様々な人文・自然資料を取り扱っていましたが、1985年に旧小樽倉庫へ移転し、運河館として新たに展開しました。

1962年には日本の[[鉄道開業]]90周年を記念して、北海道鉄道記念館を分館として設置し、その運営も開始しました。博物館の収蔵品は次第に増え、1980年には北海道鉄道開業百年記念式典の余剰金を利用して「北海道交通記念館」への拡張計画が持ち上がりました。しかし、2006年には利用者の減少も影響して閉館せざるを得なくなります。

その後、2007年には再び博物館が再オープンし、今の「小樽市総合博物館」となりました。この新しい博物館では多様な文化イベントが催され、小樽クラシックカー博覧会なども開催されています。また、博物館は日本博物館協会の会員館であり、教育委員会による登録も受けています。

本館施設

本館は、旧手宮線や手宮駅の遺構を利用しており、鉄道・科学・歴史に関する展示が行われています。ここには、蒸気機関車記念館や鉄道車輌保存館などの屋内施設があり、貴重な鉄道車両が展示されています。特に、現存する日本最古の機関庫である鉄道車輌保存館には、道内で重要な鉄道記念物が多く収蔵されています。

展示物には、しづか号蒸気機関車や大勝号蒸気機関車などの歴史的な鉄道車両が含まれ、さらにはアイアンホース号などが動態展示されています。また、様々な種類の電気機関車や気動車も収蔵されており、訪れる人々にとって興味深い体験を提供しています。

運河館

小樽運河の近くには、1890年から1894年にかけて建設された旧小樽倉庫があり、ここも小樽市総合博物館の一部として利用されています。この運河館では、アイヌ時代からの小樽の歴史や、多様な自然環境についての展示が行われています。

第1展示室では「小樽の歴史」をテーマにした展示があり、第2展示室では地元の動植物の多様性に焦点を当てた内容が提供されています。

まとめ

小樽市総合博物館は、その豊かな歴史的背景と多彩な展示によって、多くの訪問者に愛されている文化施設です。今後も地域の歴史や文化を発信し、教育的な役割を果たし続けることでしょう。

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