小澤瑶生

小澤 瑶生（おざわ たまお）

小澤瑶生は1985年5月16日生まれの日本の元プロボクサーで、現姓は岸本です。彼女は第8代WBO女子世界スーパーフライ級王者および第5代OPBF女子東洋太平洋スーパーフライ級王者を務めたことでも知られています。ボクシング専門チームのフュチュールに所属し、輝かしい戦績を持つ選手です。

来歴

長野県上伊那郡辰野町で生まれ育った小澤は、小学校ではバレーボール、中学から大学まではバスケットボール選手として活動していました。特に佐久長聖高校や拓殖大学では数多くの大会に出場し、注目を浴びました。大学時代には仲間との絆を深めつつ、スポーツに邁進しました。しかし、卒業後は実業団への進路を選ばず、ニュージーランドに留学し、その後、京都に移住。これは、弟の進学を心配した両親の要望によるものでした。2010年、偶然立ち寄ったボクシングジム「フュチュール」でエクササイズの一環としてボクシングを始めました。

アマチュアとしてのキャリアをスタートさせた小澤は、2011年に全日本女子選手権でベスト4に進出するも、東日本大震災により試合が中止になりました。ロンドンオリンピックの強化合宿にも参加し、その実力が期待されていました。

プロボクサーとしてのキャリア

2011年8月28日、小澤は大阪でプロデビュー戦を行い、見事な判定勝ちを収めました。その後、2013年には初代G Legendスーパーフライ級王座を獲得。しかし、同年8月には初めての黒星を喫し、試行錯誤の連続が続きました。2015年4月、連敗を経た後、川西友子の引退に伴い挑戦したOPBFスーパーフライ級王座決定戦では、再び勝利を手にしました。海外での試合も経験し、スリランカでのTKO勝利など多彩な戦績を積み重ねました。

小澤にとって重要な瞬間が訪れたのは、2019年4月、日本女子フライ級王座を獲得したときです。この試合は、東洋太平洋ランカーによる日本タイトル挑戦の初適用となるものでした。日本王座獲得後、彼女は一時の産休に入りますが、2022年5月には再び後楽園ホールで行われた試合でWBO女子世界スーパーフライ級王座に挑戦し、見事勝利。彼女はプロとしてのキャリアを通じて、数々の名勝負を繰り広げました。

引退とその後

2022年10月27日、小澤は保持していたWBO女子世界スーパーフライ級王座を返上し、引退を発表しました。理由としては、家族との未来を考えたためだとしています。彼女の引退は多くのファンにとって衝撃的な出来事であり、特に、同じ長野県出身の女子ボクサー仲間である宮尾綾香も同時期に引退を表明していたため、余計に注目を集めました。

プライベート

小澤は、日中は遅めに起床し、夕方からジムでトレーニングを行う生活を送っていました。また、夜間にはサパークラブでの仕事もしており、朝方に就寝するスタイルでした。2018年5月にはピアニストの岸本良平と結婚し、家庭を持つこととなります。その後、1児、さらに2023年には2児の母となり、家族との時間を大切にしています。

戦績

• - プロボクシング: 22戦 17勝（6KO） 5敗

タイトル

• - 初代G Legendスーパーフライ級王座
• - 第5代OPBF女子東洋太平洋スーパーフライ級王座（防衛0）
• - 第2代日本女子フライ級王座
• - 第8代WBO女子世界スーパーフライ級王座（防衛0=返上）

彼女の人生とキャリアは、多くの人々に感動を与え、ボクシング界においても重要な存在として記憶されることとなるでしょう。

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