小笠原諸島の復帰に伴う法令の適用の暫定措置等に関する法律

小笠原諸島の復帰に伴う法令の適用の暫定措置等に関する法律

この法律は、小笠原諸島（孀婦岩の南の南方諸島、西之島、火山列島、沖の鳥島、南鳥島を含む）が日本に復帰したことに伴い、法令の適用に関する暫定的な措置やその他の必要な特別措置を定めるために制定されました。1968年6月1日に公布され、小笠原諸島の円滑な日本への統合を法的に支援する役割を担いました。

法律の構成

この法律は、以下の章で構成されています。

第一章：総則 - 法律の目的や基本的な事項を定めています。
第二章：法令の適用の暫定措置 - 小笠原諸島における法令の適用に関する一時的な措置を規定しています。
第三章：権利の調整等 - 復帰に伴う権利関係の調整について定めています。
第四章：村の設置 - 小笠原村の設置に関する規定を設けています。
第五章：現地における行政機関の設置 - 現地における行政機関の設置について規定しています。
第六章：雑則 - その他の必要な事項について定めています。
第七章：罰則 - 法律に違反した場合の罰則について定めています。
附則 - 法律の施行に関する事項を定めています。

同法を根拠に設置された機関等

この法律に基づいて、以下の機関や組織が設置されました。

小笠原村 (第18条)：旧大村、旧扇村袋沢村、旧沖村、旧北村、旧硫黄島村の権利義務を承継しました。
小笠原村職務執行者 (第21条第1項)：村の行政事務を執行する役割を担います。
村政審議会 (第21条第3項)：村政に関する重要事項を審議する機関です。
国土交通省小笠原総合事務所 (第26条)：小笠原諸島における国土交通省の行政事務を管轄する機関です。

関連法令

この法律は、他の地域が日本に復帰した際にも同様の法律が制定された事例があります。

沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律 - 沖縄県の本土復帰の際に施行された同様の法令です。
奄美群島の復帰に伴う法令の適用の暫定措置等に関する法律 - 奄美群島の本土復帰の際に施行された同様の法令です。
* 鹿児島県大島郡十島村の区域に適用されるべき法令の暫定措置に関する政令 - 吐噶喇列島の本土復帰の際に施行された同様の法令です。

これらの法律や政令は、それぞれの地域の特殊性を考慮しつつ、日本への円滑な統合を図ることを目的としています。

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