小野沢裕子

小野沢 裕子（おのざわ ゆうこ、1957年12月3日生まれ）は、新潟県を主な活動拠点とするフリーアナウンサーです。かつては「ビープロデュース」およびその後継企業である「BBS新潟」に所属していました。

来歴

小野沢裕子氏は、新潟県南魚沼郡塩沢町（現在の南魚沼市）に生まれ育ちました。地元の塩沢町立塩沢中学校（現在の南魚沼市立塩沢中学校）を卒業後、高等学校、そして大学へと進学しました。

大学卒業後の1980年春、新潟放送（BSN）に入社。報道制作局放送部に配属され、アナウンサーとしてのキャリアをスタートさせました。入社後は、テレビの情報番組である『BSNニュースワイド』をはじめ、同局の様々なラジオやテレビ番組で活躍しました。しかし、結婚を機に、1986年にBSNを退社しました。

退社後、1988年と1990年に二人の子を授かり、子育てに専念する期間を経て、1992年にフリーアナウンサーとして再び活動を開始します。フリーランス転向後、BSNラジオの長岡支社が制作していた中越地方向けのローカル番組『長岡ハッピーサテライト』でパーソナリティを務めました。1995年からは、当時新潟テレビ21（NT21、現在のUX）で放送されていた帯番組『小野沢裕子のいきいきワイド』のメインキャスターを担当。この番組はおよそ7年間にわたり続き、多くの視聴者に親しまれました。また、新潟県内にとどまらず、北海道放送（HBC）のラジオ番組を担当した経験もあります。

現在もフリーアナウンサー、そしてコメンテーターとして、新潟県を中心に精力的に活動を続けています。BSNラジオでは、ラジオショッピングのコーナーを担当するレギュラー出演を持っています。メディアでの活動に加え、新潟県の文化や歴史、あるいは子どもの教育といったテーマで、講演活動も積極的に行っています。また、地域社会への貢献として、過去には新潟市の市政改革創造推進委員や新潟市教育ビジョン検討委員といった公職も歴任しています。

長年にわたるBSNでの活動やフリー転身後の実績から、同局のアナウンサーやラジオパーソナリティの中では大ベテランとしての地位を確立しており、「BSNの母」という愛称で呼ばれることもあります。後輩のアナウンサーたちからは、親しみを込めて「お母さん」と呼ばれ、その温かい人柄と豊富な経験から厚く慕われています。

主な担当番組

テレビ番組

『BSNニュースワイド』（新潟放送）
『小野沢裕子のいきいきワイド』（新潟テレビ21、1995年 - 2002年）

ラジオ番組

『長岡ハッピーサテライト』（BSNラジオ：長岡支社発、1992年 - 1995年）
『クチこみラジオ 越後じまんず』（BSNラジオ、2004年 - 2007年）
『Morning Cafe』（BSNラジオ、2007年4月 - 2012年3月）- 金曜担当
『フラっとフライデー』（BSNラジオ）- ラジオショッピング担当
『はや・すた』（BSNラジオ、2012年4月 - 2021年3月）- 金曜担当
『近藤丈靖の独占ごきげんアワー』（BSNラジオ）- ラジオショッピング担当
『ほっとソングコレクション』（BSNラジオ）
『ゆうなびラジオ』（BSNラジオ）- 火曜担当
朗読番組『イザベラ・バードが見た明治の新潟』(BSNラジオ、2018年4月 - 2018年9月)
朗読番組『水島あやめの生涯』(BSNラジオ、2021年4月 - 2022年3月)
朗読番組『乙女たちが愛した抒情画家・蕗谷虹児』(BSNラジオ、2022年4月 - 2023年3月)
朗読番組『三波春夫』(BSNラジオ、2023年4月 - ) ※三波美夕紀著『昭和の歌藝人 三波春夫』より

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