小金沢山

小金沢山（こがねざわやま）

概要

小金沢山は、山梨県大月市と甲州市の境に位置する標高2,014.3メートルの山で、大月市の最高地点です。山梨百名山の一つにも数えられています。大菩薩嶺から南へ続く小金沢山稜（または小金沢連嶺）の主峰であり、相模川水系の葛野川の源流となる小金沢（黄金沢とも表記）がその名の由来です。かつては三角点が設置された当初、雨沢ノ頭と呼ばれていましたが、後に小金沢山の名がこの山に与えられました。

山頂からは、南側の牛奥ノ雁ヶ腹摺山と共に、富士山の美しい眺望を楽しむことができ、秀麗富嶽十二景の一つに選ばれています。また、山の東側一帯は「小金沢水源の森」として、林野庁が認定する水源の森百選にも選ばれています。

山の地下には、西側の上日川ダムと東側の葛野川ダムを結ぶ全長約8キロの水路が通っており、東側の地下には東京電力の揚水式水力発電所である葛野川発電所があります。

主な登山コース

小金沢山への主な登山コースは以下の2つです。

1. 大菩薩峠方面から石丸峠を経由するコース: 石丸峠から山頂まで約1時間20分で登ることができます。
2. 南側方面から湯ノ沢峠、黒岳、牛奥ノ雁ヶ腹摺山を経由するコース: 湯ノ沢峠から山頂までは約3時間10分かかります。

いずれのコースも標高差や起伏はそれほど厳しくありませんが、スズタケ（笹）が道を隠すことがあり、道迷いが起こりやすいという点に注意が必要です。特に、石丸峠から湯ノ沢峠の間にはエスケープルートがないため、十分な注意が必要です。

近隣の山

大菩薩嶺
牛奥ノ雁ヶ腹摺山

その他

小金沢山は、豊かな自然と美しい景観が魅力の山です。登山を楽しむ際には、事前の準備と計画をしっかりと立て、安全に配慮して楽しんでください。

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