少林寺 (秩父市)

少林寺について

少林寺（しょうりんじ）は、埼玉県秩父市に位置する臨済宗建長寺派の寺院で、母巣山という山号を持っています。この寺院は秩父札所の一つであり、特に多くの信者や観光客に訪れられています。ここでの本尊真言は「おん まか きゃろにきゃ そわか」とされており、心の平安や癒しを求める人々が祈りを捧げる場所となっています。また、御詠歌としては「みどりごの母巣の森の蔵福寺 父諸共に誓もらすな」という詩が伝えられています。

歴史の背景

少林寺の創建に関してはその正確な年代は明らかではありませんが、清叔によって開山されたとされています。江戸時代の地誌『新編武蔵風土記稿』によると、清叔は金仙寺の第2世住職であり、金仙寺が1358年に創建されたことから、少林寺もそれに近い時期に設立されたと推測されています。そのため、おそらく室町時代中期の創建と言えるでしょう。

もともと秩父札所の第15番の寺は「蔵福寺」として知られ、秩父神社の境内に存在していました。しかし、明治初期に実施された神仏分離令により蔵福寺は廃寺となってしまいました。この事態に対する危機感から、近隣にあった少林寺を現在の地に移し、秩父第15番札所の役割を引き継ぐこととなりました。その際、山号も旧蔵福寺の「母巣山」を取り入れる形で改められました。

文化財としての重要性

少林寺は、文化財として昭和40年1月25日に秩父市指定史跡に指定されており、その歴史的価値が認められています。寺院は地域の文化にとって重要な存在であり、訪れる人々はその静謐な環境の中で心を落ち着け、祈りを捧げることができる場所となっています。

交通アクセス

少林寺へのアクセスは非常に便利で、西武秩父駅からは徒歩で約12分の距離にあります。周囲の自然や歴史的な背景を楽しみながら、多くの方が訪れる人気のスポットです。

最後に

少林寺は、その深い歴史と文化財としての価値から、多くの人々にとって心の拠り所となっています。静かな環境の中で、自らを見つめ直す時間を持つことができるこの寺院は、訪れる価値があります。少林寺に足を運ぶことで、秩父の自然や文化に触れると同時に、心の癒しを得ることができるでしょう。

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