尹柱卿

尹柱卿（ユン・ジュギョン）

尹柱卿（ユン・ジュギョン、윤주경、1959年5月3日 - ）は、韓国の女性政治家であり、第21代韓国国会議員を務めています。彼女は国民の力に所属しています。

特筆すべきは、独立運動家として知られる尹奉吉（ユン・ボンギル）を祖父に持つという家系です。また、俳優のユン・ジュビンはいとこにあたります。

経歴

尹柱卿は忠清南道礼山郡で生まれ、昌徳女子高等学校、梨花女子大学校化学科、そして同大学院を卒業しました。政治の世界へ足を踏み入れたのは2004年、第17代総選挙の際にヨルリンウリ党の選挙対策委員会に参加したことがきっかけでした。ここでは良心建国委員会副団長という役職を務めました。

その後、2007年には梅軒尹奉吉記念事業会の理事、2008年には独立記念館の理事、2011年には梅軒尹奉吉月進会の理事を歴任。2013年には国民大統合委員会の委員に任命され、2014年には第10代独立記念館館長に就任しました。

しかし、2017年7月ごろ、独立記念館館長としての任期満了を2か月後に控えた時点で、国家報勲処の局長から早期辞退を要求されるという出来事がありました。当時の長官であった皮宇鎮も、国会での質疑において尹柱卿に早期辞退を勧めたことを認めたため、自由韓国党は報勲処側を権力濫用の疑いで検察に告発する事態となりました。独立記念館館長の任期を全うした後、2020年2月に自由韓国党に入党。同年4月に行われた第21代総選挙では、未来韓国党の比例代表として1位で当選を果たしました。

国会議員当選後は、尹美香と正義連の真相究明タスクフォースの結成を示唆するなど、慰安婦問題に積極的に関与しています。彼女は「これまで李容洙をはじめとするおばあさんたちと尹美香をはじめとする正義連関係者たちの労苦は、日本軍慰安婦に対する国際的関心を引き出した美しい同行だったが、これ以上正義連に対する疑惑が尾を引かないように、このすべての疑惑を透明かつ正直に明らかにしなければならない」と発言しています。

2021年には光復会に対し、「国民分裂を起こし、民主党に偏り、政治中立的でない」と批判し、金元雄会長の辞職を要求しました。なお、光復会には独立運動家の家族のうち1人しか加入できないため、彼女は同会の会員ではありません。

同年6月29日には、梅軒尹奉吉義士記念館で開かれた尹錫悦の2022年大統領選挙の記者会見に出席しました。2023年8月の光復節のラジオ番組に出演中、白善燁の親日行為記録が国家報勲部により削除されたことについては「歴史を正確に記録したのではない」と批判しています。

尹柱卿は、独立運動家の家系に生まれ、政治家として慰安婦問題や光復会など、歴史認識に関わる問題に積極的に発言している人物として知られています。

もう一度検索