尾竹橋

尾竹橋は、東京都荒川区と足立区の境界に位置し、隅田川を跨いで架けられています。この橋は、東京都道313号上野尾竹橋線、通称「尾竹橋通り」の一部を担っています。

橋の名前は、かつてこの場所の足立区側に存在した「尾竹の渡し」に由来します。「尾竹の渡し」は元々「お茶屋の渡し」と呼ばれていましたが、茶屋にいた「おたけさん」という女性の名前にちなんで、そう呼ばれるようになったと言われています。

この付近は、江戸時代には千住や西新井大師への参拝客で賑わう渡船場として栄えました。昭和9年3月、関東大震災後の復興事業の一環として、初代の尾竹橋が架橋されました。当時の橋は長さ132m、幅10.2mで、最新の5径間突桁式上路鋼鈑桁橋、いわゆるゲルバー桁橋でした。

太平洋戦争中には、金属供出のため高欄が撤去されるなどの苦難を経験しましたが、戦災を免れました。昭和22年と33年には補修改修工事が行われた記録が残っています。また、かつて「お化け煙突」として親しまれた千住火力発電所の近くに位置し、煙突を良く見渡せる場所として、写真などの記録にも度々その姿が残されています。

交通量の増加と橋脚の老朽化に伴い、平成4年に現在の橋に改架されました。

現在の橋の概要

種別: 鋼道路橋
形式: 3径間連続ローゼ桁橋
橋長: 130.3m
幅員: 15.0m
竣工: 平成4年（1992年）
事業主体: 東京都

路線バス

都営バスが運行しており、以下の路線が尾竹橋を通ります。

草41: 足立梅田町〜放水路土手下〜尾竹橋〜町屋駅〜三河島駅〜鶯谷駅〜中入谷〜浅草寿町
端44: 駒込病院〜田端駅〜熊野前〜尾竹橋〜北千住駅

隣の橋

隅田川における尾竹橋の隣の橋は以下の通りです。

上流: 尾久橋 - 隅田川橋梁
下流: 上水千住水管橋 - 隅田川橋梁

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