尾関山駅

尾関山駅（広島県三次市）

尾関山駅は、かつて広島県三次市三次町に位置していた、西日本旅客鉄道（JR西日本）三江線の駅でした。三江線は2018年4月1日に全線廃止となり、尾関山駅もその歴史に幕を閉じました。

歴史

尾関山駅は、1955年3月31日に三江南線が開業した際に設置されました。1975年8月31日には、江津駅 - 三次駅間が全通し、三江南線は三江線の一部となり、尾関山駅も同線の所属駅となりました。

1985年2月1日に無人駅となり、1987年4月1日の国鉄分割民営化により、JR西日本に承継されました。

駅構造

尾関山駅は、三次方面に向かって左側に単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。駅舎は存在しましたが、ホーム上に待合室はありませんでした。ホームは島式1面2線に対応した形態で、停車する列車のほとんどが1両編成でしたが、ホーム自体はかなり長いものでした。

廃止時は浜田鉄道部が管理する無人駅でしたが、かつては駅舎内に窓口があり、乗車券が販売されていました。無人化後は窓口があった場所に板が貼り付けられ、駅舎内からのトイレへの入り口も閉鎖され、外からのみ利用可能となっていました。

以前は駅前の商店で乗車券を取り扱う簡易委託駅でしたが、2010年7月をもって廃止されました。駅には自動券売機などの設備はありませんでした。

廃駅後

廃駅後は、三次市から委託を受けた一般社団法人みよしSL保存倶楽部が維持管理を行っています。2021年2月末時点では、旧駅舎やホームなどの施設、駅周辺の線路が残存していました。旧駅舎の東側と西側に付けられていた「尾関山駅」の看板は、一時取り外されていましたが、その後東側の看板のみ再度取り付けられました。

ホーム上の駅名板は2018年4月に撤去されましたが、一般社団法人みよしSL保存倶楽部が来訪の記念に旧国鉄時代の復刻看板を作製し、2022年8月に再設置されました。

利用状況

かつての1日平均乗車人員は以下の通りでした。

（具体的な乗車人員データは省略）

駅周辺

駅周辺は、三次市発足前の旧双三郡三次町の中心部でした。初代三次駅（現在の西三次駅）および現在の三次駅は旧十日市町内に存在しており、尾関山駅が旧三次町内にある唯一の駅でした。

その他

三江線活性化協議会により、石見神楽の演目名にちなんだ「紅葉狩」の愛称が付けられていました。駅近くの尾関山公園が紅葉の名所であることが由来です。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

三江線

粟屋駅 - 尾関山駅 - 三次駅

脚注

（脚注の内容は省略）

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

JR西日本（尾関山駅） - ウェイバックマシン
* ぶらり三江線WEB：尾関山 - 三江線改良利用促進期成同盟会・三江線活性化協議会 - ウェイバックマシン

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