尾高賞

尾高賞について

尾高賞は、日本の作曲家による管弦楽作品を対象とした作曲賞で、その歴史は国内で最も長く、権威ある賞として知られています。この賞は、日本交響楽団（現在のNHK交響楽団）の常任指揮者であり、作曲家でもあった尾高尚忠氏の功績を称え、その死の翌年である1952年に同楽団によって創設されました。

概要

尾高賞は、過去1年間に初めて公開または放送された交響管弦楽曲（独奏や声楽を伴うものも含む）の中から、特に「民族文化に根ざし、演奏者と聴衆の共感を呼ぶ創造的な内容を持つ邦人作品」に贈られることを目的としています。

歴史

この賞は、創設以来、国内外で活躍する多くの著名な作曲家たちに複数回授与されてきました。創設当初から1983年までは、受賞作品は3月の定期演奏会で披露されていましたが、1984年以降は特別演奏会で発表されるようになりました。現在は、東京オペラシティコンサートホールで開催される演奏会シリーズ「Music Tomorrow」で受賞作品が演奏されています。

選考は、国内のオーケストラや音楽大学からの推薦に基づいて行われ、過去1年間に初演された作品が対象となります。選考委員会には、N響の正指揮者（過去には外山雄三氏や若杉弘氏などが担当）も含まれ、厳正な審査が行われます。選考結果は2月下旬に発表され、該当作品が2作品に及ぶこともあれば、「該当作なし」となる年もあります。また、1990年には選考そのものが実施されませんでした。

創設当初の第1回（1952年）と第2回（1953年）は一般からの作品募集が行われ、交響曲のみが対象でしたが、該当作品は全て佳作入選となりました。しかし、その後は佳作としての入選はありません。

受賞作品一覧

（受賞作品一覧は省略）

関連情報

尾高賞に関連する情報として、以下の賞も参照できます。

芥川作曲賞
武満徹作曲賞

外部リンク

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これまでの「尾高賞」受賞作品 - 関西クラシック音楽情報

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