屋島橋

屋島橋（やしまばし）

屋島橋は、長野県長野市屋島と須坂市福島の間、千曲川に架かる長野県道58号長野須坂インター線に位置する橋梁です。全長約770メートルに及ぶこの橋は、桁橋とニールセンローゼ橋という二つの異なる構造形式で構成されています。

概要

屋島橋は、時期を分けて建設された1期橋（西行）と2期橋（東行）からなります。それぞれの橋梁の形式、規模、構造には特徴があります。

1期橋（西行）

形式: PCT桁橋18連
橋長: 766.9 m
幅員: 10.5 m

2期橋（東行）

形式: 鋼2径間連続鈑桁橋+鋼3径間連続箱桁橋+鋼バスケットハンドル型ニールセンローゼ橋+鋼2径間連続箱桁橋+鋼3径間連続鈑桁橋
橋格: 1等橋（TL-20）
橋長: 770.500 m
支間割: (41.430 m+41.800 m) + (84.900 m+85.200 m+84.600 m) + 125.800 m + (84.550 m+84.900 m) + (41.800 m+42.600 m+46.470 m)
アーチライズ: 25.000 m
幅員:
総幅員: 11.750 m
有効幅員: 10.750 m
車道: 7.250 m
歩道: 片側3.500 m
床版: 鉄筋コンクリート
総鋼重: 3273 t
設計: 大日本コンサルタント
施工:
石川島播磨重工・日本鉄塔工業JVJV
住友重機械工業・川田工業・春本鐵工所JV
日本橋梁・駒井鉄工JV
松尾橋梁・石川島播磨重工・栗本鐵工所JV
宮地鐵工所・片山ストラテック・コミヤマ工業JV
宮地鐵工所・日本橋梁JV
架設工法: ケーブルエレクション斜吊り工法

2期橋は、特に鋼バスケットハンドル型ニールセンローゼ橋が特徴的で、その美しいアーチが景観に調和しています。

歴史

屋島橋の歴史は古く、1898年（明治31年）に屋島船会社によって舟橋が架けられたのが始まりです。その後、1907年（明治40年）からは木橋として利用されていました。

1970年（昭和45年）7月17日、屋島橋は永久橋として生まれ変わりました。さらに、交通量の増加に対応するため、1996年（平成8年）9月24日には下流側に2期橋が増設され、開通しました。これにより、屋島橋はより多くの車両を円滑に輸送できるようになり、地域経済の発展に貢献しています。

参考文献

青木潤『信濃路・橋の秘めごと』アース工房、1999年5月10日。ISBN 9784879470386。
広報委員会「最近完成した橋 屋島橋」（PDF）『虹橋』第56巻、日本橋梁建設協会、1997年。

外部リンク

長野県長野建設事務所 - 橋梁管理者
空から眺める千曲川・犀川 千曲川上流 - 国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所
* 59 屋島橋

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