屏東空港

屏東飛行場は、台湾屏東県屏東市に位置する中華民国空軍の飛行場です。この飛行場は、その歴史の中で、軍用と民間の両方の利用を経てきました。

歴史

屏東飛行場の歴史は、1920年（大正9年）にまで遡ります。当初は台湾総督府警務局航空班が使用していましたが、1927年（昭和2年）には、太刀洗から飛行第8連隊が移駐し、旧陸軍の航空基地となりました。この頃から、軍事的な重要性が増していきました。

1936年（昭和11年）8月1日には、日本航空輸送による台湾島内線が就航し、当時の民間機用としての呼称は高雄飛行場でした。これにより、屏東飛行場は軍民共用となりました。しかし、1940年（昭和15年）になると、燃料統制の影響で島内線の一部が休止され、当飛行場は再び軍用専用となりました。太平洋戦争終戦後の1945年（昭和20年/民国34年）には、日本の敗戦により、中華民国国民政府が接収しました。これにより、運用は新たな段階に入りました。

その後、1994年（民国83年）11月28日には、再び軍民共用となりました。この時、屏東県立文化センターが臨時の旅客ターミナルとして使用されました。翌年の1995年（民国84年）2月には、旅客ターミナルが屏東空軍基地南滑走路門付近の仮設旅客ターミナルへ移転しました。2005年（民国94年）5月17日には、屏東空軍基地北滑走路の忠孝路沿いに新ターミナルが完成し、利便性が向上しました。しかし、2011年（民国100年）8月11日をもって、当飛行場発着の民間便は廃止され、再び民間共用の歴史に幕を閉じました。現在では、軍事基地としての役割を担っています。

配置部隊

屏東飛行場には、現在、以下の部隊が配置されています。

第6運輸対潜航空団：
第10輸送飛行群
第101中隊 - C-130H輸送機を運用
第102中隊 - C-130H輸送機を運用
第20電戦飛行群
第2早期警戒中隊 - E-2T早期警戒機を運用
第6電戦中隊 - C-130HE電子戦機を運用
対潜飛行群
第33中隊 - P-3C対潜哨戒機を運用
第34中隊 - P-3C対潜哨戒機を運用

これらの部隊は、台湾の防衛において重要な役割を果たしています。

参考資料

杜正宇、謝濟全、金智等/共著 『日治下大高雄的飛行場』 新鋭文創、2014年、ISBN 9789865915902

外部リンク

屏東航空站（中国語／英語）

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