山下潤

山下 潤について

山下潤（読み：やました じゅん）は、1997年8月23日生まれの日本の陸上競技選手であり、全日本空輸の人事部に勤務する社員でもあります。福島県福島市の出身で、東京オリンピックの日本代表に選出された実績を持っています。

経歴

彼は福島大学附属中学校、福島県立福島高等学校を経て、筑波大学の体育専門学群に進学。大学ではスポーツ科学の専門家である前村公彦や谷川聡に師事し、スポーツバイオメカニクスを専攻しました。大学時代には、谷川との共同研究によって「直線スプリントと曲線スプリントにおける左右脚の力発揮特性について」というテーマを取り上げ、日本スプリント学会第30回大会で口頭発表を行いました。これにより、スプリント競技における脚の使い方や影響についての新しい知見が得られました。

大学卒業後、彼は日本オリンピック委員会が運営する「アスナビ」プログラムを通じてANAホールディングス傘下の全日本空輸に就職しました。同期の大本里佳と共に新しいスタートを切り、全日本空輸の人事部に所属しています。さらに、ANAブルーモンスターズの講師などの役割を担い、陸上競技の知識を次世代へ伝える活動にも力を入れています。

競技歴

山下は2019年にドーハで行われた世界陸上の男子200mにて日本代表として出場。より大きな舞台へとステップアップしました。そして、2021年7月2日には、サニブラウン・アブデル・ハキーム、飯塚翔太と共に東京オリンピック200m代表に内定しました。

東京オリンピックでの彼の活躍は特に注目されました。2021年8月、男子200mに出場し、予選3組で20秒78というタイムを叩き出し5着入賞を果たしました。この記録は、同組で出場したサニブラウンや飯塚を上回るものであり、日本人選手の中では最高タイムでした。

家族

山下はいわゆる陸上一家に育ちました。父親の山下訓史は陸上競技選手であり教師でもあり、オリンピックに出場した経歴を持っています。彼の兄、山下航平も同じく陸上選手で、現在は全日本空輸の社員として勤務中です。また、妹の山下桐子も陸上競技選手として活動しており、兄弟揃ってスポーツ界での成績を収めています。

結論

陸上競技選手としての成果と共に、全日本空輸でのキャリアも持つ彼の活動は、スポーツ界において非常に注目されています。山下の今後の活躍にも期待が寄せられています。

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