山下貴史

山下貴史：農政から地方政治への転身

山下貴史（やました たかふみ）は、1952年10月24日生まれ。農林水産官僚を経て、政治家へと転身した人物です。北海道深川市長を4期務めたほか、衆議院議員も1期経験しています。

生い立ちと官僚時代

北海道留萌市に生まれ、幌加内町で育ちました。深川西高等学校、東京大学法学部を卒業後、1976年に農林省（現農林水産省）に入省。本省勤務のほか、在ベルギー日本大使館で一等書記官を3年間務めるなど、国際的な経験も積みました。1999年に農林水産省を退官しています。

国政への挑戦

2000年、第42回衆議院議員総選挙に北海道10区から自由民主党公認で立候補しましたが、民主党前職の小平忠正に敗れ、落選。しかし、2003年の第43回衆議院議員総選挙では、再び小平に敗れたものの、比例北海道ブロックで復活し、初当選を果たしました。当選後、亀井派（当時）に入会しています。

2005年7月5日の衆議院本会議における郵政民営化法案の採決では反対票を投じ、党の方針に反する行動を取りました。このため、同年9月11日の第44回衆議院議員総選挙では自民党の公認を得られず、無所属で北海道10区から立候補。自民党は別の候補者を擁立しました。選挙の結果、山下は落選しましたが、自民党候補が比例復活で当選するという波乱の展開となりました。

深川市長として

2006年、深川官製談合事件により当時の深川市長が逮捕され、辞職。これを受け、2007年1月21日に実施された深川市長選挙に無所属で立候補し、初当選しました。2010年、2014年、2018年の市長選挙では、他に立候補者がいなかったため、無投票で再選を果たし、4期に渡り深川市政を担いました。

2022年12月の深川市長選では、5選を目指し立候補。自民党北海道連、公明党中空知総支部からの推薦を受けましたが、立憲民主党の支援を受けた元市議会議員に敗れ、落選しました。2023年1月20日をもって市長を退任。

旭日小綬章受章

2024年春の叙勲で、旭日小綬章を受章しました。

政策

受動喫煙防止対策については、健康増進法を努力規定ではなく義務規定とすることに反対の立場を取っていました。

山下貴史は、農林水産官僚としての経験を活かし、国政と地方政治の両面で活動した政治家です。特に、深川市長としての長期にわたる貢献は、地域社会に大きな影響を与えました。

外部リンク

山下たかふみ ホームページ
市長メッセージ - 深川市

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