山内恵子

山内恵子は、1940年2月20日生まれの日本の政治家です。彼女は、北海道教育大学札幌分校を卒業後、小学校教諭としてキャリアをスタートさせました。その後、北海道教職員組合女性部長、日教組女性部長などの要職を歴任し、教育界における女性の地位向上に尽力しました。

2000年の第42回衆議院議員総選挙では、社会民主党公認で比例北海道ブロックから出馬し、初当選を果たしました。衆議院議員としては、文部科学委員会などに所属し、教育問題やジェンダー問題に積極的に取り組みました。

山内氏は、ジェンダーフリー運動の賛同者として知られており、「夫婦茶碗は差別表現」という発言は、当時大きな議論を呼びました。彼女は、選択的夫婦別姓制度の導入を強く支持しており、現行の民法が女性に夫の姓を名乗ることを事実上強制していると批判しました。彼女は「夫の姓を名乗るということを強制しているわけではない憲法ですけれども、戦後五十何年たっても、女たちは、キャリアを持って、自分のもとの姓を使うことさえもままならない。」と述べています。

2003年の第43回衆議院議員総選挙では、民主党との選挙協力のもと北海道第11区から重複立候補しましたが、小選挙区では中川昭一に敗れました。また、社会民主党が比例議席を獲得できなかったため、落選という結果になりました。2004年には、第20回参議院議員通常選挙に北海道選挙区から出馬しましたが、こちらも落選に終わりました。

同年、箕輪登らと共に、自衛隊イラク派遣差し止め訴訟の原告として札幌地方裁判所に提訴しました。これは、イラクへの自衛隊派遣の違憲性を訴えるもので、平和運動家としての彼女の姿勢を示すものでした。2005年の第44回衆議院議員総選挙では、北海道ブロックから単独で出馬しましたが、再び落選しました。

現在、山内恵子は社会民主党北海道連合代表を務めています。彼女は、政治家としての活動を通じて、教育問題、ジェンダー問題、平和問題など、幅広い分野で社会の変革を訴え続けています。

彼女の政策は、選択的夫婦別姓制度導入に賛同しており、女性の権利擁護、多様性を尊重する社会の実現を目指しています。

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