山内豊興

山内豊興は、江戸時代後期の土佐藩第11代藩主であり、その短い生涯は17歳で幕を閉じました。文化5年（1808年）に父である第10代藩主・山内豊策の隠居に伴い家督を継承しましたが、わずか1年後の文化6年（1809年）に早世しました。在任期間は非常に短く、藩主としての具体的な事績はほとんど記録されていません。


豊興は、山内豊策の長男として生まれましたが、若くして亡くなったため、後継者となる実子がいませんでした。そのため、家督は異母弟である山内豊資が継ぐこととなりました。山内豊資は、豊策の次男であり、兄の遺志を継いで土佐藩を治めることになります。


山内豊興の官位は従五位下・土佐守、侍従であり、これは当時の大名としては一般的なものでした。しかし、その早世により、その後の歴史に大きな影響を与えることはありませんでした。法号は寛邦院泰運源心と称されています。



系譜

父：山内豊策（1773-1825）
母：児玉氏
* 養子：山内豊資（1794-1872） - 山内豊策の次男


山内豊興は、短い生涯ではありましたが、土佐藩の歴史において重要な位置を占めています。彼の早世は、藩の将来に大きな影響を与え、弟である豊資が藩主となるきっかけとなりました。彼の存在は、土佐藩の歴史を語る上で欠かせないものとなっています。

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