山北 (津山市)

岡山県津山市山北（やまきた）

岡山県津山市山北は、市の中心部に位置し、津山市役所が所在する町丁です。かつては旧苫田郡西苫田村の役場所在地であり、西北条郡山北村として歴史を刻んできました。鶴山の北に位置することからその名がつけられたとされ、現在では、歴史的な名所や文教施設が集まる地域として知られています。

概要

山北は、津山市街地の北部に位置し、鶴山の北側に広がっています。かつての西北条郡山北村にあたり、現在では津山市の行政中心としての役割を担っています。

地域内には十六夜山という丘があり、その丘上には津山城築城の際に鶴山から移された鶴山八幡神社が鎮座しています。この八幡神社の本殿や社殿、そして境内にある薬祖神社社殿は、岡山県指定重要文化財として保護されています。

また、山北には、旧津山藩主の別荘であり、大名庭園として知られる衆楽園があります。四季折々の美しい景観が楽しめるこの庭園は、市民の憩いの場として親しまれています。

さらに、美作高校、津山工業高校、津山商業高校といった教育機関が集まっており、文教地区としての性格も持ち合わせています。これらの学校のほか、企業や公的機関の官舎・宿舎も多く、多様な人々が生活する地域となっています。

歴史

古代、この地域は苫西郡田中郷の一部であり、美作国の中でも重要な位置を占めていました。

江戸時代には、津山藩の領地であり、『作陽誌』には、租税647石6斗、戸数95、人数483人と記録されています。

村内には八子町という南北に長い家並みが存在しますが、これは森忠政が津山城下町を建設する際、桜馬場と呼ばれる場所にあった八子という集落を当地に移したものです。町の長さは180間と『作陽誌』に記されています。

明治22年（1889年）6月、町村制の施行により、小田中村など同郡4村と合併して西苫田村が新設され、山北に役場が置かれました。昭和4年（1929年）2月、津山町が西苫田村など周辺部を編入合併し、市制を施行して津山市となりました。昭和57年（1982年）には、津山市役所が当地に移転しました。

地名の由来

山北という地名は、津山城下のすぐ北に位置することから、津山城のある鶴山の北方という意味で名付けられたと言われています。

地理

山北は、吉井川の支流である宮川の西に位置しています。津山市役所のほか、多くの教育機関が存在することが特徴です。

河川:
宮川

山岳:
十六夜山

交通

道路:
岡山県道68号津山加茂線

主要施設

公的施設:
津山市役所
同東庁舎
津山中央公園
岡山県津山総合体育館
津山市弓道場
津山上下水道協会

教育施設:
津山市立北小学校
津山市立東小学校
津山市立鶴山中学校
岡山県立津山中学校・高等学校
岡山県立津山商業高等学校
岡山県立津山工業高等学校
美作高等学校

医療・福祉施設:
岡山県立津山児童相談所
津山すこやかこどもセンター
津山総合福祉会館
薄元病院
内田整形外科

金融機関:
山陰合同銀行

一般企業・商店:
NTT西日本
ミサワホーム
中尾製紙
プレチャス津山スポーツクラブ

神社仏閣・その他宗教施設:
鶴山八幡宮
天理教苫田分教会
天理教津山分教会
立正佼成会津山教会

史跡:
* 衆楽園

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