山口きらら博記念公園

山口きらら博記念公園

山口きらら博記念公園（やまぐちきららはくきねんこうえん）は、山口県山口市阿知須にある広域公園であり、地域住民のスポーツ振興や交流を目的にする都市公園です。この公園は、2001年に開催された山口きらら博のメイン会場跡地を利用しており、地域の活性化に寄与しています。

公園の概要

2002年7月に「山口県立きららスポーツ交流公園」として供用開始され、その後、2006年の都市計画決定により現在の名称に改められました。公園内にはサッカーやラグビー場、陸上競技用施設、シンプルな遊具エリアなど、様々なスポーツ施設が整備されています。これにより、地域内でのスポーツイベントや大会が開催されることが増えています。

特に、第66回国民体育大会や第11回全国障害者スポーツ大会の会場ともなったことが地域のスポーツ文化の発展に寄与しています。加えて、2013年からは中国地方最大規模の野外音楽イベントとしてWILD BUNCH FEST.が毎年開催され、地域の文化や交流の場ともなっています。これは、1999年から2012年まで広島県で開催されていた「SETSTOCK」の後を受け継ぐ形で行われているイベントです。

主要な施設

月の海

公園内には「月の海」と呼ばれるエリアがあり、これは山口きらら博の「ラグーンゾーン」として使われた場所を再利用したものです。ここには、3.9ヘクタールの人工海浜が設けられており、ビーチバレーのコートが3面も確保されています。また、トライアスロンなどのイベントにも利用されています。

太陽の丘・トリムの広場

このエリアは人工的に作られた築山と遊具が広がる空間です。特に綱渡りトリムコースは日本一の長さを誇り、自然石のクライミングウォールや大きなネット遊具が設置され、利用者に多様なアクティビティを提供しています。

多目的ドーム

山口県初のドーム型屋内競技場である多目的ドームは、公園のシンボル的存在です。ここは山口きらら博のメインパビリオンを生かしており、多様なイベントが開催されています。

サッカー・ラグビー場

この球技場は天然芝のグラウンドをもつ施設で、約5,000人が収容可能です。Jリーグのレノファ山口FCによる利用のほか、国体や各種大会でも使用されています。

水泳プール

山口県初の屋内競泳プールが設置されており、競技会開催のために特別に設計されています。日本水泳連盟公認の標準的な競技プールを備えており、多様な水泳競技にも対応可能です。

2050年の森

このエリアは将来的な海岸林の機能を持つことを目指して、約23,000本の苗木が植えられています。これは、震災の復興を祈念してつくられた「復興の森」の一環として整備されています。

大芝生広場

災害時の陸上輸送基地としての機能も持つこの広大な天然芝エリアは、2020年に供用開始され、多目的に利用される空間となっています。

結論

山口きらら博記念公園は、地域住民がスポーツを楽しみ、交流を深めることのできる、豊かな自然環境と多様な施設が揃ったスペースです。地域の文化やスポーツの振興に寄与するとともに、多くのイベントも誘致し続けています。

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