山口拳矢

山口拳矢選手の競輪人生

山口拳矢（やまぐち けんや）は、1996年1月26日生まれの競輪選手で、岐阜県大垣市を拠点に活躍しています。彼は日本競輪選手会岐阜支部に所属し、ホームバンクは大垣競輪場です。競輪選手養成所の第117期生であり、師匠は叔父である山口富生です。

生い立ちと競輪選手への道

拳矢選手の家庭には競輪の歴史があり、祖父と父も競輪選手でした。父の幸二によると、拳矢という名前は彼が健康に育つことを願って名付けられました。幼少期から兄の聖矢と共に空手を習い、大垣日大高校ではサッカー部に所属。競技経験が乏しい中、日本大学に進学しましたが、兄の影響を受けて大学2年生の頃に競輪選手を目指すようになりました。

大学を中退した拳矢は、3ヶ月の練習を経て日本競輪学校の入学試験に挑み、晴れて合格。そして2017年5月に競輪学校に第113期生として入学しましたが、入学後すぐに生活態度が問題視され、3ヶ月で停学処分を受けてしまいます。彼はその後、練習日誌をつけるなど積極的に努力を続け、復学を果たし、2019年5月に第117期生として再び競輪養成所で学び始めます。

養成所での成績とデビュー

養成所在学中の2019年には登坂トーナメントで優勝し、2020年には卒業認定考査でゴールデンキャップを獲得します。卒業後は、2020年5月に小倉FIIでデビューを果たし、第11レースで見事に勝利を収めます。その後の開催でも全て1着で完全優勝を達成し、競輪界にその名を轟かせていきました。

史上最速でのS級特別昇級

本格デビューからの快進撃は続き、8月には無敗のままA級2班に特別昇班。さらにその後も優勝を重ねて、デビューから119日でS級2班に特別昇級を果たしました。この快挙は、競輪界で歴史に名を刻むことになります。S級デビュー戦では20連勝を達成するも、その後のレースで落車棄権したため連勝記録は20で止まりました。

成功の裏にある努力

その後も拳矢選手は、スプリント部門や特別競輪で次々と勝利を重ね、2021年にはGII初優勝を果たすなど、目覚ましい成長を遂げました。他にも多くの記録を打ち立て、特にデビューから479日の短期間でのGII優勝は、業界最速の記録として名を刻みました。

2023年の成長とタイトル獲得

2023年になると、拳矢選手は初日特選においてGIIIの初優勝を達成し、さらに第77回日本選手権競輪ではGI初出場を果たし、見事な勝利を収めます。この成功は彼の人生における大きなマイルストーンとなり、父子でのGI制覇を達成しました。年末にはKEIRINグランプリに初出場し、父と共に競技の舞台に立つという感慨深い瞬間を迎えました。

まとめ

山口拳矢選手は、困難を乗り越えながら実力を証明し続けています。競輪一家に生まれたその運命を背負い、多くの栄光と記録を打ち立ててきた彼の物語は、今後のさらなる成功へと続くことでしょう。

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