山口富生

山口 富生選手について

山口 富生（やまぐち とみお）は、日本の競輪選手であり、1970年1月6日に岐阜県大垣市で生まれました。彼は日本競輪学校の第68期生として、競輪界に足を踏み入れました。競輪選手会岐阜支部に所属し、ホームバンクは大垣競輪場となっています。富生選手の師匠は棚橋良博さんです。

家族背景

富生選手の家族も競輪に深くかかわっており、父の山口啓は7期生の競輪選手でした。また、実兄の山口幸二も62期生として活躍し、現在も競輪界で高い評価を受けています。さらに、富生選手の甥にあたる山口聖矢（115期）と山口拳矢（117期）も競輪選手であり、競輪一家として知られています。

競輪キャリアの始まり

岐阜県立大垣工業高等学校を卒業した後、富生選手は競輪学校に入学しました。彼のデビュー戦は1991年8月7日に行われた久留米競輪場で、結果は8着でしたが、これを機に本格的に競輪選手としての道を歩み始めました。富生選手は競輪において着実に成長し、競技に挑戦し続けました。

GI初制覇

彼のキャリアの中で、特に注目に値するのは2002年6月2日に行われた高松宮記念杯競輪決勝です。このレースで富生選手は、山田裕仁選手の捲りに乗って見事にGi初制覇を達成しました。表彰式では兄の幸二がまるでリリーフカーのように、富生選手を運転して登場し、兄弟の絆を感じさせる瞬間となりました。なお、幸二選手は1998年にオールスター競輪で優勝しており、競輪界では兄弟でのGi制覇は藤巻昇・清志兄弟に続く歴史的な快挙でした。

高齢での競技続行

今年2024年、54歳となった富生選手は第75回高松宮記念杯競輪に出場しました。この大会は彼にとって3年ぶりのGIレースであり、また、高松宮記念杯競輪に関しては5年ぶりの出場となります。さらに、同年の第67回オールスター競輪では、54歳7か月で出場し、過去に54歳4か月で出場した神山雄一郎選手の記録を更新するという快挙を成し遂げました。

主な業績

• - 2002年: 高松宮記念杯競輪（大津びわこ競輪場）
• - GI最年長出場記録更新: 54歳7か月（第67回オールスター競輪）

個人的なエピソード

山口選手には、競輪選手としてだけでなく、個人としての興味深いエピソードもあります。彼自身はプラモデルを最後までやり遂げるような根気強い性格と評価されていましたが、競輪選手としての初期には多少淡泊なところがあり、兄から何度も指摘を受けたことがあったそうです。また、兄が中日ドラゴンズファンである一方で、富生選手と父親は読売ジャイアンツの大ファンという意外な一面も見られます。

教え子たち

幸二選手には弟子はいませんでしたが、富生選手は甥である聖矢や拳矢を含む5人の弟子を持っており、将来の競輪界を担う若者たちの育成にも力を注いでいます。

結論

山口富生選手は、その家族背景、豊富な経験、卓越した成績をもって、今なお競輪界に君臨する選手です。彼の活躍は、今後も多くのファンに感動を与え続けることでしょう。

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