山口県立岩国工業高等学校

山口県立岩国工業高等学校

山口県立岩国工業高等学校は、山口県岩国市に位置する公立の工業高等学校です。1935年に設立された岩国町立岩国商工学校をその起源とし、1948年に新たに高等学校として再編されました。その後、1953年に現校名に改称され、2023年には創立88周年を迎えました。

校の特色

学校は、全日制の4つの学科を持っています。具体的には、機械科、電気科、都市工学科、そしてシステム化学科の4つです。各学科では、専門的な知識や技術を深めることができます。校訓として「責任・協調・創造」が掲げられ、生徒たちはこれを基に多様な経験を積むことを目指しています。

歴史の歩み

岩国工業高等学校の歴史は、1935年に設立された商工学校から始まります。設立当初は、商業科と木材工芸科が中心でしたが、1940年には工業科が新設され、商工学校は工業教育へとシフトしていきました。特に、戦後の学制改革を経て、新制高等学校へと進化し、1950年には岩国商業高等学校との統合を経て、新たな体制を整えました。

1948年に発足した新制高等学校は、工業学校の卒業生を受け入れ、さらなる発展を遂げてきました。1984年以降は科名の変更や新たな学科の設立が行われ、時代に合わせた教育体制を整えています。

部活動と成果

部活動も非常に活発で、運動部ではサッカー部やバスケットボール部、硬式野球部、柔道部などがあり、野球部は1955年に夏の甲子園大会に出場した実績があります。また、男子ハンドボール部は全国大会で数回の優勝経験を持つ強豪です。文化部も充実しており、科学研修部はロボット競技での全国大会出場の経験があります。

著名な卒業生

この学校の卒業生には、ビッグモーター創業者の兼重宏行や、元プロ野球選手の松林茂、ハンドボール選手の徳田新之介など多くの著名な人々がいます。彼らは様々な分野で活躍し、校の伝統を引き継いでいます。

交通アクセス

学校の所在地へのアクセスは良好です。岩国市営バスの「裁判所」停留所から徒歩5分、またJR西日本岩徳線や錦川鉄道の「西岩国駅」からは徒歩15分です。国道2号線からも近く、便利な立地にあります。

周辺環境

学校周辺には、岩国市立岩国中学校や図書館、裁判所等の教育機関や公共施設が併設されており、地域の教育環境としても充実しています。これにより、生徒たちは地域社会との繋がりを強く意識しながら学ぶことができます。

山口県立岩国工業高等学校は、歴史と伝統ある教育機関として、次世代を担う技術者やリーダーを育てるための取り組みが続けられています。専門的な知識を身に付けるだけでなく、協調性や創造力も育むことを目指した教育は、地域に根ざした真の人材育成を実現しています。

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