山崎亮

山崎亮について

山崎亮（やまざき りょう）は、1973年愛知県生まれの日本の造園家、ランドスケープデザイナー、コミュニティデザイナーです。関西学院大学建築学部教授、株式会社studio-L代表取締役を務めています。

学歴と職歴

1997年に大阪府立大学農学部を卒業後、同大学大学院修士課程を修了。その後、株式会社エス・イー・エヌ環境計画室を経て、2005年に独立し、株式会社studio-Lを設立しました。2013年には東京大学大学院博士後期課程を修了し、博士（工学）の学位を取得しています。

コミュニティデザインの第一人者

山崎亮は、コミュニティデザインの分野で先駆的な役割を果たしており、地域住民が主体的に参加するまちづくりを提唱しています。公共空間のデザイン、プログラムデザイン、プロジェクトマネジメントに携わり、地域社会の活性化に貢献しています。地域の人々が主体的に関わることで、持続可能で魅力的な地域づくりを目指しています。

主なプロジェクト

山崎亮が手がけた主なプロジェクトには、以下のようなものがあります。

兵庫県飾磨郡家島町（現・姫路市）のまちづくり
兵庫県立有馬富士公園のパークマネジメント
島根県隠岐郡海士町の総合振興計画
鹿児島県鹿児島市マルヤガーデンズのコミュニティデザイン

これらのプロジェクトでは、地域住民との対話を重視し、地域資源を活かした独自のアイデアを盛り込んでいます。単に空間をデザインするだけでなく、そこに集まる人々が交流し、新たな価値を生み出すような仕組みづくりを重視しています。

イベント企画と執筆活動

山崎亮は、イベントや企画にも積極的に関わっています。雑誌『OSOTO』の企画編集や、博報堂生活総合研究所との共同プロジェクト「子どものシアワセをカタチにする」など、多岐にわたる活動を展開しています。

また、著書も多数あり、コミュニティデザインに関する理論や実践を紹介しています。主な著書には、『コミュニティデザイン 人がつながるしくみをつくる』、『ソーシャルデザイン・アトラス 社会が輝くプロジェクトとヒント』、『コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる』などがあります。

その他

山崎亮は、技術士（建設部門、都市および地方計画）や1級造園施工管理技士の資格も保有しています。多岐にわたる知識と経験を活かし、地域社会の課題解決に貢献しています。慶應義塾大学特別招聘教授も務めています。

メディア出演

テレビ番組「情熱大陸」や「カンブリア宮殿」にも出演し、その活動は広く知られています。その他、数多くの雑誌やウェブメディアでも取材を受け、コミュニティデザインの重要性を発信しています。

山崎亮の活動の意義

山崎亮の活動は、地域社会におけるコミュニティの重要性を再認識させ、住民が主体的にまちづくりに参加するきっかけを提供しています。彼のデザインは、単なる物理的な空間の創造にとどまらず、人々のつながりを深め、地域全体の活性化に貢献するものです。コミュニティデザインの専門家として、山崎亮は今後も持続可能な社会の実現に向けて、その活動を続けていくことが期待されます。

主な著書一覧（一部）

『コミュニティデザイン 人がつながるしくみをつくる』
『ソーシャルデザイン・アトラス 社会が輝くプロジェクトとヒント』
『コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる』
『ハードワーク！グッドライフ！ 新しい働き方に挑戦するための6つの対話』
『ふるさとを元気にする仕事』
『コミュニティデザインの源流 イギリス篇』
『縮充する日本 「参加」が創り出す人口減少社会の希望』
『地域ごはん日記 コミュニティデザイナーのおいしい旅』
『ケアするまちのデザイン 対話で探る超長寿時代のまちづくり』
『地域ごはん日記 おかわり 食べながら未来のことを語ろう』
* 『まちの幸福論 コミュニティデザインから考える』（共著）

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