山崎慎太郎

山崎慎太郎（やまさき しんたろう）

概要

山崎慎太郎は1966年に和歌山県新宮市で生まれた元プロ野球選手で、ポジションは投手です。右投左打のスタイルでプレーし、選手引退後は野球解説者としても活躍しています。

経歴

彼は和歌山県立新宮高等学校を卒業後、1984年のプロ野球ドラフトで近鉄バファローズに3位指名を受けて入団しました。1986年にはアメリカのルーキーリーグで経験を積むなど、早くから将来を期待されていました。

プロデビューと成長

1987年の5月、南海ホークスとの試合でプロ初登板を果たし、9月には日本ハム戦で初先発を経験。阪急戦では9回1失点で初勝利を収め、着実にその名を広めていきました。1988年には13勝を挙げ、一軍に定着。特に、10月18日のロッテ戦での勝利によって、その年の「10.19」への道をつなぎました。

主力としての活躍

1989年には開幕投手も努め、3度の二桁勝利を達成しました。彼は当時の近鉄の主力選手の一人として多くの戦績を残しました。特に、近鉄の一軍投手コーチであった権藤博は著書の中で、山崎を「西武戦が得意な投手」と評価していました。

1993年以降は、鈴木啓示監督の下で先発[[投手]]としての役割が強化され、1994年には12勝を挙げてリーグ最多の完封数や投球回数を記録しました。1995年には開幕投手を務めたものの、成績は前年を下回り、その後の1996年には苦しいシーズンを経験します。

【悪化と転機】
1997年にはアキレス腱を痛め、出場機会が激減した結果、3勝に終わります。その後FA宣言をし、福岡ダイエーホークスに移籍。しかし、移籍後の成績は思わしくなく、1999年には自己ワーストの成績で一軍未勝利に終わってしまい、チームから解雇されました。

移籍先と復活

2000年には広島東洋カープに入団。その後、リリーフや抑えとして活躍し、自己最多の6セーブを記録しましたが、チームの若手主体の起用から再び登板機会が減り、解雇に至ります。さらに、2001年にはオリックス・ブルーウェーブに入団し、中継ぎとして474試合に登板しました。

引退後の活動

2002年限りで現役を引退し、オリックスの打撃[[投手]]としてチームに貢献しましたが、イップスの影響で困難な時期を過ごしました。その後はJ SPORTSでの解説活動や、少年野球チームのコーチを務めるなど、次世代の育成にも力を注いでいます。2022年にはNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の野球指導を担当し、その才能を広く活かしていることが伺えます。

選手としての特徴

山崎は「ミスターフルカウント」とも称される選手で、彼の投球スタイルは特異でした。コントロールに関しては評判が分かれましたが、彼の一人時間差投法や頭脳的なピッチングは多くの打者のタイミングを崩す要因になっていました。

人物

自身の体質を「寝ていようと思えばいつまでも寝られる」と語り、近鉄時代には寝坊で試合に遅刻したこともあるユーモラスな一面も持っています。実際、高校時代は建築科に在籍し、もし野球がダメだったら建築技師を目指していたといいます。

総括

彼のプロ野球選手としてのキャリアは波瀾万丈でしたが、その経験と知識を元に現在も多くの人々に煙火を与えています。選手としての成績やその後の活動は、少なからず彼の努力と才能を物語るものです。

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