山崎燿

山崎燿

山崎燿（やまざき よう、1967年4月26日 - ）は、日本の著名な作詞家、作曲家であり、その才能は多岐にわたります。東京都青梅市出身で、本名は山﨑利明。成蹊大学法学部を卒業しています。

生い立ちと音楽への目覚め

1967年に東京都青梅市で生まれた山崎は、5歳からピアノを始め、クラシック音楽の基礎を学びました。中学生時代には室内楽部に所属し、ピアノ、チェンバロ、コントラバス奏者としてアンサンブルに親しむ中で、作曲と編曲への強い興味を抱き始めました。高校時代には、実兄の影響でバンド活動を開始し、それまでに培ってきたクラシック音楽の素養とロック音楽の融合を試みました。成蹊大学法学部卒業後、本格的にコンポーザーとしての道を歩み始めます。

作曲家としてのキャリア

25歳で作曲家としてデビューを果たし、翌年の1994年にはフジパシフィック音楽出版と専属契約を締結しました。1997年には、自らプロデュースする女性ボーカリストユニット"ef collage"(エフ・コラージュ)でメジャーデビューを果たし、音楽業界での足場を固めます。

AKB48との出会いと国民的ヒット

山崎のキャリアにおける大きな転換期は、AKB48との出会いでした。デビュー当初から楽曲を提供し続け、2010年には「ヘビーローテーション」が国民的大ヒットソングとなりました。この曲は、オリコンチャート第1位、ファン投票2年連続第1位、NHK紅白歌合戦での歌唱（2010年、2013年、2015年）、カラオケチャートでの43週トップという記録的な成功を収めました。また、2012年・2013年にはJASRAC賞金賞、2014年には同賞銀賞を受賞し、ミュージックビデオのYouTube動画は1億回再生数を超えるなど、社会現象を巻き起こしました。

AKB48への貢献

その他にも、チームAの「AKB参上!」、チームKの「転がる石になれ」は、AKB48の公演でクライマックスを飾る楽曲としてファンから長年愛されています。「あなたがいてくれたから」は、AKB48を代表するバラードとして、過去5年を振り返るPVが話題となり、その後、韓国映画『TSUNAMI -ツナミ-』のテーマ曲としても使用されました。

多才な活動

2012年には、天海祐希主演のフジテレビ連続ドラマ『カエルの王女さま』で俳優デビューを果たすなど、音楽以外の分野でも才能を発揮しています。

人柄

人懐っこい性格で誰とでもすぐに打ち解ける山崎は、生前のさくらももこ（『ちびまる子ちゃん』の漫画家）と家族ぐるみの親交があり、毎週さくらの自宅を訪れていたそうです。テレビ番組に出演した際には、さくらが描いた山崎の似顔絵が紹介されました。

代表的な楽曲

山崎燿は、数多くのアーティストに楽曲を提供しています。以下はその一部です。

AKB48: 「ヘビーローテーション」、「転がる石になれ」、「AKB参上!」、「あなたがいてくれたから」など
稲垣潤一: 「STARTING OVER」
* 和田アキ子: 「すばらしき人よ」

その他、アニメやテレビ番組への楽曲提供も多数あります。

山崎燿は、作曲家、作詞家として、また俳優として、多岐にわたる分野で活躍を続ける、日本の音楽シーンを代表する人物の一人です。

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