山形刑務所

山形刑務所について

山形刑務所（やまがたけいむしょ）は、法務省の仙台矯正管区に属している男性専用の刑務所です。本施設は、禁固刑を受けた受刑者や、26歳以上の初犯者、さらに長期の初犯者を主に収容しています。現在の収容定員は605人となっており、実際には1300名以上の受刑者が収容されています。

所在地と交通アクセス

山形刑務所は、山形県山形市あけぼの2-1-1に位置しています。公共交通機関を利用する場合、以下の方法があります：

• - JR東日本の奥羽本線（通称：山形線）で山形駅まで行き、山交バスあけぼの行きに乗車後、終点で下車。徒歩約1分で到着します。
• - 天童方面の系統を利用し、漆山で下車して徒歩約20分。
• - 漆山駅からはタクシーで約5分、徒歩の場合は20分程度かかります。
• - 天童駅からはタクシーで約10分、仙山線の山寺駅からはタクシーで約15分でアクセスできます。

組織と施設

山形刑務所は、所長のもとに2つの部門、1つの課を持つ2部制の構造となっており、次の組織が存在します：

• - 総務部（庶務課、会計課、用度課）
• - 処遇部（処遇部門、企画部門）
• - 医務課

また、木工、金属、革工工場など、様々な職業訓練を行う設備が整っています。特に、総合訓練を行う施設として、全国に8つある指定施設の一つであり、電気工事科、農業園芸科、溶接科、情報処理科、数値制御機械科、自動車科の6種類の総合訓練を提供しています。

さらに、革工芸科、線維デザイン科、ビル設備管理科、フォークリフト運転科など、自庁訓練も行われており、受講した者には修了証書が授与されることがあります。

歴史と変遷

1990年代には交通事犯の受刑者が対象となる開放的処遇が行われていましたが、この取り組みは2000年代に入ると終了しました。このような過去の取り組みがあったことも、本刑務所の特色の一部です。

著名な受刑者

山形刑務所には、いくつかの著名な受刑者が服役していた歴史があります。その中には、1967年に発生した藤沢市女子高生殺害事件の死刑囚や、ロックバンド「Hysteric Blue」のメンバーであるナオキ（強姦および強制わいせつの罪により懲役12年の刑）も含まれます。さらに、青森県住宅供給公社の巨額横領事件の犯罪者や、岡本倶楽部元オーナー（2020年に刑期途中で死去）など、有名な名前も見受けられます。また、オウム真理教元幹部の杉本繁郎もこの刑務所での服役経験があります。

まとめ

山形刑務所は、男性受刑者を専門に収容し、技能の習得を促進する職業訓練に力を入れています。公正な社会復帰支援を行うため、様々な取り組みを進めています。

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