山寺駅

山寺駅の概要

山寺駅（やまでらえき）は、山形県山形市大字山寺にある東日本旅客鉄道（JR東日本）仙山線の駅です。この駅は1933年に開業されて以来、地域の交通の重要な拠点として機能してきました。駅の周りには、観光名所として知られる立石寺（山寺）があります。

歴史

山寺駅は1933年10月17日に仙山西線の羽前千歳駅から当駅までの区間が開通されたことにより、開業しました。以降、時とともに駅舎や業務体制に変化がありました。特に1971年には貨物の取り扱いを廃止し、1983年には簡易委託駅となりました。これに続き、1985年には運転要員の配置が解除され、その後1987年には国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となりました。

その後、1989年には駅舎の改装セレモニーが行われ、1993年には直営化。さらに2013年には業務委託化が進み、山寺駅長の役職が廃止されました。2014年にはICカード「Suica」の利用が可能になり、同年の転車台は土木学会選奨土木遺産として登録されました。最も最近の変更として、2023年11月にはみどりの窓口の営業が終了しました。

駅構造

山寺駅は島式ホームを持つ地上駅で、1面2線の構造となっています。駅舎は木造で、寺社スタイルの美しいデザインが特徴です。この特徴的な外観から、山寺の玄関口としてふさわしい評価を受け、2002年には東北の駅百選に選ばれました。JR東日本が管理し、業務を委託されています。駅には自動券売機や簡易Suica改札機が設置されており、旅行客の利便性が図られています。

ただし、エレベーターやエスカレーターは設置されておらず、改札口からホームへは階段を利用しなければなりません。立石寺への観光客に対応するため、コインロッカーも多数設置されています。また、分岐器の角度はきつく、列車の速度に制限があります。夜間には折り返し列車の運行が設定されていましたが、現在では臨時列車を除き、折り返しは行われていません。仙台方には18メートル級のバランスト形上路式の転車台が残っており、地域の有志の手により整備が行われています。

利用状況

JR東日本のデータによると、2023年度の山寺駅の1日平均乗車人員は414人となっています。過去20年間の乗車状況にも変化が見られ、地域の交通機関として重要な役割を果たしています。

周辺情報

山寺駅周辺は観光名所が多く立ち並び、特に立石寺（山寺）は多くの参拝客や観光客が訪れます。美しい自然の中で、信仰と歴史を感じながら訪れることができる場所です。駅近くには地元の商店や飲食店も点在し、旅行者にとって便利なエリアとなっております。

このように、山寺駅は交通の便方便だけでなく、地域の文化や歴史とも密接に結びついている駅なのです。

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