山本光将

山本 光将（やまもと みつのぶ）について

山本光将は1984年8月30日に熊本県で生まれ、元プロ野球選手として知られています。ポジションは外野手であり、その豪快なバッティングスタイルから「九州のカブレラ」と称されることもありました。彼は熊本工業高校に在籍中、通算61本塁打を記録し、特にその打撃力には多くの期待が寄せられました。

プロ入りと成績

2002年のプロ野球ドラフトにおいて、山本は5位で読売ジャイアンツに指名され、入団しました。彼が背番号61を与えられたのは、熊本工高時代の通算本塁打数と、熊本工から61人目のプロ野球選手であることに由来しています。しかし、プロ入りから4年間のキャリアの中で一軍には出場できず、2007年には支配下登録から外れ育成選手となりました。主にイースタン・リーグのチャレンジ・マッチに出場し続けました。

2008年も育成選手として契約し、春季キャンプではB班に所属しましたが、紅白戦では無安打に終わり、その年のシーズン終了後には戦力外通告を受けました。彼は12球団合同トライアウトに参加するものの、新たに獲得する球団は現れず、プロ野球選手としてのキャリアに終止符を打つこととなりました。

引退後のキャリア

現役を引退した山本は、2009年4月からジャイアンツアカデミーのフランチャイズスクールである「ジャイアンツメソッド宮崎ベースボールスクール」のコーチに就任しました。さらに、熊本校でもコーチとして指導にあたりました。その後、彼は学生野球資格を回復する研修を受け、2015年3月にその資格を取り戻しました。

2020年6月27日には、巨人とOBスカウトとして契約し、熊本エリアの優秀な選手情報を提供する役割を担いました。しかし、プロ球団との関係を持つため、学生野球資格は一時的に喪失しました。その後、再び資格を回復することに成功しました。

また、山本は日本野球連盟に加盟する九州工科自動車専門学校硬式野球部でもコーチを務めており、指導者としての経験を用いて若手選手の育成に励んでいます。さらに、2023年12月7日には九州アジアリーグの火の国サラマンダーズに臨時打撃コーチとして加わることが発表され、今後の活動にも注目が集まっています。

選手としての特徴

山本光将は、その荒削りながらも豪快なバッティングスタイルが特徴で、将来的には4番候補として期待されていました。彼はプロ入り初年度の2003年イースタン・リーグにおいて、103打数中44三振を喫しながらも6本塁打を記録しています。イースタンリーグ通算の記録では461打数で16本塁打をマークし、打撃のポテンシャルを見せていました。

また、出場機会を増やすために、一塁手や捕手としても起用されることがありました。彼の多様なポジションをこなす能力は、チーム内での貴重な存在としての価値を高めました。山本光将は、選手としては成功を収めることはできなかったものの、その後の指導者としての活動を通じて、若い選手たちの成長に大きく寄与しています。

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