山本定蔵

山本定蔵

山本定蔵（1912年11月29日 - 1991年1月17日）は、日本の著名な経営者であり、トヨタ自動車販売株式会社の社長としてその手腕を発揮しました。静岡県湖西市出身。

経歴

山本定蔵は、旧制姫路高等学校を経て、1937年に京都帝国大学法学部を卒業しました。学業を終えた後、彼は実業界へと足を踏み入れ、1940年にトヨタ自動車工業株式会社に入社しました。ここで彼は自動車産業の基礎を学び、その後のキャリアを築くための土台を築きました。

1950年、山本はトヨタ自動車販売株式会社に転じました。販売部門での彼の才能はすぐに開花し、1953年には取締役に就任しました。その後も順調に昇進を重ね、1960年に常務、1967年に専務、1971年には副社長を歴任しました。これらの役職を通じて、彼はトヨタ自動車販売の経営戦略の中核を担い、会社の成長に大きく貢献しました。

1979年6月、山本定蔵はついにトヨタ自動車販売の社長に就任しました。社長として、彼は販売体制の強化や新たな市場の開拓に尽力し、トヨタ自動車の販売網をさらに拡大しました。彼のリーダーシップの下、トヨタ自動車販売は国内外での競争力を高め、業界における地位を確立しました。1981年6月まで社長を務め、その後は千代田火災海上保険の会長としても活躍しました。

受章

山本定蔵の社会への貢献は広く認められ、数々の栄誉に輝きました。1976年4月には藍綬褒章を受章し、1984年4月には勲二等瑞宝章を受章しました。これらの受章は、彼の卓越した経営手腕と社会への貢献を称えるものでした。

死去

1991年1月17日、山本定蔵は肺炎のため78歳でこの世を去りました。彼の死は、日本の経済界にとって大きな損失であり、多くの人々がその功績を偲びました。

参考文献

* 人事興信所 編『人事興信録 第33版 下』人事興信所、1985年。

もう一度検索