山本山龍太

山本山龍太の人生とキャリア

山本山龍太（やまもとやま りゅうた）は、1984年5月8日、埼玉県さいたま市で生まれました。彼は元大相撲力士であり、本名は山本龍一（やまもと りゅういち）。身長は190cm、体重は266kgという堂々たる体格を持ち、特にその重さを生かしたがぶり寄りが得意でした。また、彼はスピードと技術を兼ね備え、投げ技でも多くの観客を魅了しました。新入幕時には自ら「ドンブリ王子」と名乗り、個性的なキャラクターで知られていました。

幼少期と学生時代

山本山は両親の離婚により、父子家庭で育ちました。生まれた時は4.9kgと非常に大きな赤ちゃんでしたが、3歳時には普通の体型に戻っていました。彼の相撲キャリアは中学時代から始まり、1999年には全国中学生大会で団体戦のベスト8に入賞、個人戦でも3位に輝きました。その後、埼玉栄高等学校に進学し、高校時代には全国高校相撲選手権で準優勝、また世界ジュニア相撲選手権でも優勝する等、実力を発揮しました。

大学は日本大学に進学し、同じく清瀬海孝行と共に相撲部に入部。大学在籍中には多くの大会で優秀な成績を収め、特に2年目では東日本学生相撲新人選手権大会や全国学生相撲個人体重別選手権大会で優勝を果たしました。

大相撲での活躍

2007年に尾上部屋に入門した山本山は、新弟子検査で体重233kgを記録し、史上最重量の新弟子として大相撲の世界に入ります。すぐにその強さが評価され、数々の昇進を果たしました。2008年には西幕下筆頭に位置し、9月場所で十両昇進。また、同年には自身の体重記録を251.6kgとし、最重量記録を更新しました。

2009年には新入幕を果たし、同年の5月場所では扁桃腺の腫れから負け越しとなりますが、その後も主力選手として活躍を続けました。残念ながら、2011年には大相撲八百長問題に巻き込まれ、観客やファンの前での彼の相撲人生は終焉を迎えました。引退勧告を受けた後、彼は「悔しいけれど、今後の生活のために」という思いから引退届を提出しました。

引退後の活動

引退後、山本山はアメリカに渡り、タレント「YAMA」として活動を開始しました。彼は相撲のイベントに出演する傍ら、体を生かした演技にも挑戦しました。2012年には、ハリウッドの映画製作にも関わり、映画『ジョン・ウィック：チャプター2』に出演しました。また、エド・シーランの「Shape of You」やワン・ダイレクションの「Steal My Girl」等のミュージックビデオにも出演し、世界的な舞台で活躍しています。

プライベートやエピソード

山本山は大のカラオケ好きで、特にTHE YELLOW MONKEYの楽曲を好む一面も持っています。また、相撲に専念する中、阪神タイガースの大ファンとして知られ、将来的には子供を野球選手にしたいとの願望も抱いていました。

足のサイズは34cmと特異で、当時の特注飛行機座席や相撲観戦の際の椅子制作にも携わるなど、様々なエピソードを持っています。

いまや、彼は大相撲の枠を超えて、エンターテイナーとしても注目されています。彼の人生は相撲界の伝統の中で培われたものであり、その精神は今なお引き継がれています。

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