山本旗六

山本 旗六

1968年12月6日、広島県安芸郡に生まれた山本旗六（やまもと きろく）は、日本の柔道界で86kg級の選手として活躍しました。身長は177cm。

柔道を始めたのは小学校2年生の時で、兄と共に地元の野坂道場の門を叩きました。

高校時代の活躍

近代福山高校に進学すると、柔道選手として頭角を現します。2年生時には、同級生の三谷浩一郎選手や葉山充選手ら優秀なチームメイトと共に、全国高校選手権の団体戦でチームを3位入賞へと導きました。3年生になると、夏の高校柔道界の二大大会で連続して決勝に進出します。金鷲旗では、決勝で強敵・世田谷学園高校と対戦。両チーム一歩も譲らず、全選手が引き分ける緊迫した展開となり、勝敗は代表戦に持ち込まれました。山本選手が登場しましたが、相手エースの石田輝也選手に判定で惜しくも敗れ、チームは優勝を逃し準優勝となりました。続くインターハイの団体戦でも、再び決勝で世田谷学園高校と対戦。山本選手を含むほとんどの選手が引き分ける中、チームメイトの三谷選手が石田選手に合技で敗れたため、1勝0敗で惜しくも敗れ、ここでも準優勝に終わりました。高校時代のチームとしての高い実力を示す成績を残しました。

大学時代の飛躍

1987年、葉山選手と共に日本大学へ進学。1年生の時に、早くも全日本学生柔道体重別選手権大会（正力杯）の86kg級で3位に入賞し、その才能を示しました。2年生時には正力杯の決勝で東海大学の小林速人選手を破り、初の栄冠に輝きます。さらに、この年の正力国際大会でも快進撃を見せ、決勝で東ドイツのアクセル・ローベンシュタイン選手を谷落による技ありで下し、見事に優勝を果たしました。3年生になると、講道館杯でも3位に入賞。そして、初出場となった全日本柔道選手権大会では、階級無差別で行われるこの大会において、自身の86kg級という軽量級ながらも周囲の予想を超える活躍を見せ、準決勝まで駒を進めました。準決勝では、この大会で優勝する明治大学の小川直也選手に小外刈で敗れたものの、堂々の3位入賞という素晴らしい成績を収めました。同年の体重別選手権でも3位に入り、正力杯では決勝で日体大の佐藤博信選手を破り、2年連続となる優勝を達成しました。大学4年生時には、体重別選手権で決勝まで進みましたが、ダイコロの岡田弘隆選手に敗れて準優勝。正力杯では、決勝で明治大学の石田輝也選手に敗れ、3連覇はなりませんでした。

社会人時代

1991年からはJRA（日本中央競馬会）に所属。この年の実業個人選手権大会では2位となりました。

主な戦績

柔道選手としてのキャリアを通じて、山本旗六選手は以下のようないくつかの主要な大会で顕著な成績を収めました。

全国高校選手権 団体戦 3位 (1986年)
金鷲旗 2位 (1986年)
インターハイ 団体戦 2位 (1986年)
全日本学生柔道体重別選手権大会 (正力杯) 優勝 (1988年, 1989年), 2位 (1990年), 3位 (1987年)
正力国際大会 優勝 (1989年)
講道館杯 3位 (1989年)
全日本柔道選手権大会 3位 (1989年)
全日本選抜柔道体重別選手権大会 2位 (1990年), 3位 (1989年)
* 全日本実業柔道個人選手権大会 2位 (1991年)

(戦績はJudoInside.com等の情報を参照しています。)

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