山本雅弘 (毎日放送)

山本雅弘の業績と影響力

基礎情報と経歴

山本雅弘（やまもと まさひろ）は1940年6月17日生まれで、株式会社毎日放送（MBS）の相談役として活動しています。また、彼は以前にMBSの社長や会長を務めた経歴を持ち、東京放送ホールディングスの取締役も経験しています。彼のルーツは大阪府にあり、大阪府立北野高等学校を卒業後、京都大学法学部に進学し、1964年に毎日放送に入社しました。

初期のキャリア

社員としての初期には、営業部門で働きながら第5代社長の斎藤守慶のもとで能力を磨きました。特に、1975年に行われたネットチェンジでは、東京支社のテレビ営業部に配属され、その後の『仮面ライダー』シリーズの移行を成功に導きました。また、川内康範との協業により『まんが日本昔ばなし』を立ち上げ、さらには大橋巨泉とビートたけしを結びつけた『世界まるごとHOWマッチ』でも成功を収めました。

社長時代の改革

2002年には、毎日放送の第7代社長に就任しました。彼の社長就任直後、大阪のメディア環境における変革を推進し、土曜朝の全国ネット枠を見直して視聴率を回復させました。特に、2003年に導入した『知っとこ!』は視聴率トップを奪回するなど、彼の戦略が大きく功を奏しました。

スポーツ中継とリストラ

山本社長の下、スポーツ中継の方針も大きく変わりました。全国高校ラグビー大会や選抜高等学校野球大会の中継は、メディア資源やスポンサーの変化に応じて縮小が進みました。特に、選抜高校野球は全試合の中継がCS放送に移行し、地上波での生中継は準決勝・決勝に限られることとなりました。

地域貢献の取り組み

彼はまた、地域活性化や文化振興に力をいれ『オーサカキング』や『MBS京都プロジェクト』などを推進しました。これにより、大阪や京都を舞台にしたさまざまなイベントが開催され、多くの来場者を集めました。特に『オーサカキング』では42万人の来場者を記録し、地域経済に大きな影響を与えました。

組織の変革と移転

また、山本は毎日放送の千里丘放送センターの閉鎖を決定しました。経営効率化に向けて土地の売却を進め、新たな放送拠点へと移行しました。この決断は、MBSの未来を見据えた重要な選択であり、メディアビジネスの変化に柔軟に対応する姿勢が表れています。

社長退任後の活動

社長を退任後は、毎日放送の相談役最高顧問として活動する傍ら、関西大学の客員教授として後進の育成にも貢献しています。さらに、2012年には旭日中綬章を受章し、2015年度には志賀信夫賞を受賞しました。これらの業績は、彼が放送業界に与えた影響力の証です。

結論

山本雅弘は、その経営センス、地域貢献、改革実績により、毎日放送の発展に大きく貢献した実業家です。彼のビジョンは、今後も関西地域や放送業界に生き続けるでしょう。

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