山梨県道・神奈川県道35号四日市場上野原線

山梨県道・神奈川県道35号四日市場上野原線は、山梨県都留市を起点とし、神奈川県相模原市緑区を経由して山梨県上野原市に至る、総延長約37.5kmの主要地方道です。

概要

この路線は、都留市古川渡の国道139号を起点とし、上野原市上野原の国道20号に至る、都留市と上野原市を結ぶ唯一の幹線道路であり、地域の第二次緊急輸送道路としての役割も担っています。また、中央自動車道上野原インターチェンジと秋山地区を結ぶ主要な道路であり、相模原市方面への抜け道としても利用されています。行楽シーズンには中央自動車道の渋滞を避けるために交通が集中し、混雑が発生することもあります。

路線データ

起点：山梨県都留市（古川渡交差点＝国道139号交点）
終点：山梨県上野原市（新町二丁目交差点＝国道20号交点）
路線延長：約37.5 km

路線状況

都留市内

国道139号線古川渡を起点とし、都留バイパスと交差後、禾生地区と盛里地区を通過します。都留インターチェンジに近いことから、沿線には工場や物流センターが点在しています。都留市立旭小学校付近から東に進むと、山梨リニア実験線の朝日車両基地や雛鶴神社があります。朝日車両基地付近からは急なヘアピンカーブと急勾配の坂道が続き、雛鶴峠に向けて標高を上げます。雛鶴峠には1987年に開通した雛鶴トンネルがあり、旧トンネルは現在車両通行不可となっています。

上野原市内

上野原市内では、秋山地区と上野原地区を結ぶ路線として機能しています。秋山地区内では、中央新幹線の建設に伴い道路整備が進みましたが、一部に1.5車線程度の道幅の箇所が残っています。この路線は、神奈川県域を一旦通過しますが、その区間は自動車の離合が困難な場所が多く、市内を行き来する際のボトルネックとなっています。しかし、秋山地区にはバイパス道路として機能する上野原市道田野入線が整備されており、秋山温泉へは、この市道を経由する経路が案内されています。また、鶴島地区内には道幅が狭い箇所が多く、拡幅が計画されています。秋山トンネル手前から秋山支所までの区間は、雨量による交通規制が行われます。

相模原市内

相模原市緑区牧野地区内は、山間部の斜面に沿って道路が通っているため、道幅の拡幅が難しく、急カーブや幅員の狭い箇所が多く残っています。このため、自動車の離合や大型車の通行は困難です。ただし、上野原駅と無生野を結ぶ路線バスはこの区間を通行しています。県道517号交点から山梨県境にかけては、時間雨量30ミリ、連続雨量200ミリを基準とした通行止め規制が実施されます。

地理

この道路が通過する主な自治体は以下の通りです。
山梨県：都留市、上野原市
神奈川県：相模原市（緑区）

交差する道路

国道139号（都留市・古川渡交差点）
神奈川県道517号奥牧野相模湖線
山梨県道506号新田松留線（上野原市・島田駐在所前交差点）
中央自動車道上野原インターチェンジ
国道20号（上野原市・新町二丁目交差点）

沿線施設

禾生駅
都留市立禾生第一小学校
都留朝日郵便局
都留市立旭小学校
秋山郵便局
上野原市秋山支庁
上野原市立秋山小学校
上野原市立秋山中学校
秋山カントリークラブ
秋山温泉
メイプルポイントゴルフクラブ
上野原市立島田中学校
上野原市立島田小学校
島田郵便局
上野原駅
上野原インターチェンジ
上野原市消防本部

関連情報

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