山王トンネル (国道121号)

山王トンネルは、栃木県日光市と福島県南会津郡南会津町を結ぶ国道121号（山王バイパス）に位置する道路トンネルです。このトンネルは、県境にある山王峠を貫き、地域の交通を大きく改善する役割を果たしています。

概要

全長: 465.0m
全幅: 6.5m（9.0m）
有効高: 4.5m
工法: 上部半断面先進工法
竣工: 1980年（昭和55年）3月
施工: 南会津東部建設共同企業体

歴史と背景

山王トンネルが建設される以前の国道121号は、明治時代に開削された狭隘で急カーブ、急勾配が連続する路線でした。このため、交通の難所となっており、国道改良事業の一環として山王バイパスが計画され、その主要構造物として山王トンネルが建設されました。1980年3月に竣工して以来、安全で円滑な交通を支え続けています。

地理

トンネルは山王峠を貫いており、トンネルの南側坑口には県境が標示されています。また、国道121号だけでなく、国道352号、国道400号もこのトンネルを経由しており、複数の国道が重複する重要な路線となっています。

周辺情報

国道121号に並行して野岩鉄道会津鬼怒川線も走っており、同名の山王トンネルが存在します。ただし、鉄道のトンネルは道路のトンネルから3.4kmほど西に離れた地点を経由し、山王川ではなく荒海川の流域に位置しています。

その他

山王トンネルは、地域住民の生活を支える重要なインフラであると同時に、観光客にとっても快適な移動を可能にする役割を果たしています。

関連情報

山王トンネル (同名トンネル)
会津西街道（下野街道）
会津三方道路
帝釈山脈
* 日本の峠一覧

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