南会津町

南会津町

南会津町は、福島県会津地方の南部に位置する町で、南会津郡に属しています。2006年に旧田島町、伊南村、南郷村、舘岩村の4町村が合併して誕生しました。町の面積は本州の町村としては3番目の広さを誇りますが、その約92%が森林で占められており、豊かな自然に恵まれています。

地理

南会津町は、旧4町村の地域ごとに、田島地域、舘岩地域、伊南地域、南郷地域に分けられます。町内には、荒海山、男鹿岳、七ヶ岳、田代山などの山々が連なり、阿賀川（大川）、舘岩川、伊南川などの河川が流れています。これらの山々と河川が織りなす景観は、訪れる人々を魅了します。

隣接する自治体としては、福島県内では下郷[[町]]、檜枝岐村、只見[[町]]、昭和村、栃木県では日光市、那須塩原市があります。これらの自治体との交流も盛んです。

気候

南会津町の気候は、寒暖の差が激しい大陸性気候で、特に冬季の寒さは厳しく、-20℃近くまで冷え込むことも珍しくありません。周辺の自治体と同様に降雪量も多く、豪雪地帯に指定されています（舘岩・伊南・南郷地域は特別豪雪地帯）。この厳しい気候が、南会津町の豊かな自然と独特の文化を育んできました。

歴史

南会津町の歴史は、会津線の開通（1934年）や国道121号の制定（1953年）など、交通網の整備とともに発展してきました。2006年には4町村の合併により現在の南会津町が誕生し、2017年には町役場の新庁舎が開庁しました。

行政

南会津町の町長は、初代の湯田芳博氏から、現在に至るまで3代の町長が務めています。姉妹都市・友好都市としては、東京都台東区や埼玉県さいたま市などがあります。

警察は南会津警察署が管轄しており、郵便局は田島、舘岩、伊南、山口の各郵便局が、地域住民の生活を支えています。

経済

南会津町の主な産業は農業で、トマト、アスパラガス、米、日本酒などが生産されています。また、東邦銀行、大東銀行、会津信用金庫、東北労働金庫、会津よつば農業協同組合などの金融機関が地域経済を支えています。

教育

教育機関としては、福島県立南会津高等学校、東日本国際大学附属昌平高等学校、南会津町立の各中学校と小学校があります。2017年には、田島中学校が旧檜沢中学校を吸収合併するなど、学校の統廃合も行われています。

交通

南会津町の交通手段としては、会津鉄道や野岩鉄道が利用されています。また、会津乗合自動車が路線バスを運行しており、町内や周辺地域への移動に便利です。道路網も整備されており、国道121号、289号、352号、400号、401号などが町内を走っています。

特産品・観光スポット

南会津町の特産品としては、南郷トマト、会津田島アスパラ、田島万古焼、日本酒などが有名です。観光スポットとしては、田島祇園祭、駒止湿原、田代山湿原、前沢集落などがあり、歴史と文化、自然を満喫することができます。また、会津高原には複数のスキー場があり、冬季には多くのスキーヤーやスノーボーダーで賑わいます。

著名な出身者

南会津町出身の著名人としては、衆議院議員の渡部恒三氏、俳優の青柳文太郎氏、梅宮哲氏、首都大学東京名誉教授の星旦二氏などがいます。

南会津町は、豊かな自然と歴史、文化が調和した魅力的な町です。ぜひ一度、訪れてみてください。

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