山田久美

山田 久美（やまだ くみ）

山田久美は、日本の将棋界において著名な女流棋士です。1967年1月6日生まれ、群馬県太田市で育ちました。彼女は西村一義九段の門下生であり、1973年に女流棋士番号6（2011年3月31日までは18）として登録されました。2017年からは日本将棋連盟女流棋士会の会長として、将棋界の発展に寄与しています。

略歴

山田は将棋の腕を磨くため、さまざまな大会で実績を残しています。1981年には第5回女流アマ最強戦で優勝し、その翌年には第1回女流アマ棋聖戦でも優勝を果たしました。1982年4月20日には女流プロ入りし、女流育成会設立以前にプロ入りした最後の女流棋士となりました。

彼女の初めてのタイトル挑戦は1989年に行われた第12期女流王将戦で、林葉直子棋士に0-2で敗れる結果となりましたが、その後も様々な場での活躍は続きます。1992年度から1995年度にかけては、NHK杯テレビ将棋トーナメントで司会を務め、将棋の魅力を広めました。1992年8月から1993年4月にかけては女流棋戦で17連勝を記録し、当時の最多連勝記録に並びました。

その後も多くの大会に参加し、1994年の第8回レディースオープントーナメントでは準優勝を果たしています。2014年には第22期大山名人杯倉敷藤花戦に挑戦し、25年ぶりにタイトル戦に出場するという快挙を成し遂げました。この時、47歳8か月での女流タイトル戦出場は当時の最年長記録としても残っています。結果は甲斐智美に1-2で敗北しましたが、彼女の挑戦精神は注目を浴びました。

プロフィールとキャリア

興味深い点は、プロ棋士の多くが将棋を早い時期から始めるなかで、山田は小学校6年生の三学期から将棋に触れたことです。中学卒業後は師匠の西村一義の内弟子となりましたが、師匠は多忙であったため、直接的な指導は限られたものでした。それでも、彼女は着実に成長を遂げ、昇級昇段を果たしました。

• - 1982年4月20日: 女流2級に昇進
• - 1983年4月1日: 女流1級、飛び級昇進
• - 1983年4月1日: 女流初段（名人位戦A級リーグ入り）
• - 1990年2月28日: 女流二段（タイトル挑戦）
• - 2000年4月1日: 女流三段（昇段規定改定による昇段）
• - 2014年9月29日: 女流四段（勝数規定による昇段、公式戦で120勝達成）

結果と成績

主な成績としては、女流王将戦には1回、倉敷藤花戦にも1回出場したものの、獲得タイトルはありません。しかし、彼女の活躍は多くの将棋ファンに支持され、女流棋士としての地位を確立しています。

最後に

山田久美は将棋界における先駆者であり、彼女の活躍は多くの人々に勇気と感動を与えています。今後も彼女が将棋界でどのような影響を与え続けるのか、注目していきたいです。

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