山田信夫 (歌手)

山田信夫（NoB）：多岐にわたる音楽活動と闘病

山田信夫（NoB）、1964年大阪府生まれの歌手、作詞家、作曲家、編曲家である。彼の音楽人生は、1983年のLOUDNESSのドラマー樋口宗孝のソロアルバムへの参加から始まる。その後、ハードロックバンドMAKE-UPのボーカリストとして1984年にメジャーデビューを果たし、4枚のアルバムを発表した。

MAKE-UP解散後も、彼の音楽活動は衰えることなく続く。セッションバンド「うるさくてゴメンねBAND」への参加、GRAND PRIXやPATAとのユニット活動、ソロ活動、そしてURUGOME、OSAMU METAL 80'sといったバンドでのボーカルとしての活躍など、精力的に活動を展開した。ソロ活動からは、NoBという名前を使用している。

ボーカリストとしての活動と並行して、山田信夫は音楽プロデューサーとしての才能も開花させた。COMPLEXのNo?Yes!!のプロデュースや、M.N.R.G.というプロデュースユニット名義で、鈴木紗理奈、D-SHADE、VANITYなどのアーティストの作品を手がけた。

彼の音楽活動は、アニメや特撮の主題歌制作という新たな地平へと広がっていった。2005年には、自身がプロデュースしたギタリスト、岩崎貴文が『魔法戦隊マジレンジャー』の主題歌を担当したことがきっかけで、自身も同作品に挿入歌歌手として参加。2006年には『轟轟戦隊ボウケンジャー』の主題歌を担当するなど、MAKE-UP時代に手がけた『聖闘士星矢』以来となるアニメ、特撮の世界への進出を果たした。

2009年にはEARTHSHAKERの石原慎一郎とDr.Metal Factoryを結成し、J-POP楽曲をヘヴィメタル調にアレンジしたアルバム『カヴァメタ Now』、『カヴァメタ Then』を発表。2010年には『天装戦隊ゴセイジャー』の主題歌を担当し、スーパー戦隊シリーズの主題歌を2回以上担当したアーティストとして名を連ねた。

さらに、DAIDA LAIDAというバンドを結成し、音楽活動は多岐に渡る。彼の手がけた楽曲は、仮面ライダーアマゾンズの主題歌にも採用されるなど、その活躍は多方面に広がっている。

近年では、脳腫瘍のため治療とリハビリに専念していることを公表。海外公演の中止を発表するなど、健康状態への懸念も伝えられている。長年に渡る音楽活動において、多くのファンを魅了してきた山田信夫の今後の回復を祈るばかりである。彼の才能と音楽への情熱は、これからも多くの人々にインスピレーションを与え続けるだろう。

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