山田広二

山田 広二（やまだ こうじ）

1972年11月20日生まれ、愛知県大府市出身の元プロ野球選手（内野手）。中日ドラゴンズに所属した。

経歴

弥富高校時代は投手だったが、社会人のトヨタ自動車に進んでからは内野手に転向。打撃力を評価され、1994年のドラフト会議で中日ドラゴンズから3位指名を受けて入団した。

プレースタイル

プロ入り後は、内野のどのポジションもこなせる器用さに加え、強肩を活かして外野手としても出場したことがある。守備範囲の広さと正確な送球が持ち味だった。

登録名変更の背景

1996年、中日ドラゴンズには同じ山田姓の選手が4人（山田和利、山田喜久夫、山田洋、そして広二）在籍していた。当時、オリックスのイチロー選手の活躍により、ユニークな登録名が注目を集めていたことも影響し、この年のみ登録名を「広二山田」（こうじやまだ）に変更した。しかし、翌年には再び本名の「山田 広二」に戻している。なお、同時期に在籍していた他の山田姓選手のうち、山田和利はこの年限りで現役を引退。山田喜久夫（キク山田）と山田洋（ヒロ山田）も、それぞれ本名登録に戻している。

プロでのキャリア

プロ入り後は、二軍では安定した成績を残していたものの、度重なる手首の怪我に苦しみ、一軍では期待されたような成績を挙げることができなかった。入団から4年目の1998年オフ、球団から戦力外通告を受け、一度現役を引退した。

1999年は球団職員としてチームに貢献したが、手首の故障が回復したことから、2000年に再び選手として登録された。しかし、この年は一軍での出場機会を得ることはできず、同年限りで再び現役を引退した。

プロ野球での記録

山田広二選手が一軍で記録した主な成績は以下の通り。

初出場: 1997年9月7日、対読売ジャイアンツ23回戦（ナゴヤドーム）、9回表に右翼手として代打で出場。
初先発出場: 1997年9月20日、対阪神タイガース26回戦（ナゴヤドーム）、8番・右翼手として先発出場。
初安打・初打点: 1997年9月20日、対阪神タイガース26回戦（ナゴヤドーム）、2回裏に投手川尻哲郎から記録。
初盗塁: 1997年9月20日、対阪神タイガース26回戦（ナゴヤドーム）、2回裏に二塁盗塁（投手：川尻哲郎、捕手：山田勝彦）。
初本塁打: 1997年9月24日、対横浜ベイスターズ23回戦（横浜スタジアム）、8回表に投手川村丈夫から先制決勝となる2点本塁打を放った。

背番号

56（1995年）
52（1996年 - 1998年）
96（2000年）

登録名

山田 広二（やまだ こうじ、1995年、1997年 - 1998年、2000年）
広二山田（こうじやまだ、1996年）

関連項目

愛知県出身の人物一覧
中日ドラゴンズの選手一覧

外部リンク

* 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)

山田広二選手は、怪我に悩まされながらも、一度は球団職員として過ごした後に再びユニフォームを着るという、異色のキャリアを歩んだ選手であった。

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