山田抄太郎

山田抄太郎について

山田抄太郎（やまだ しょうたろう、1899年3月5日 - 1970年6月8日）は、東京都文京区白山に生まれた著名な長唄三味線方の伝承者です。彼は重要無形文化財保持者（人間国宝）であり、文化功労者にも認定されています。抄太郎は人生の大半を音楽に捧げ、数多くの素晴らしい作品を残しました。

経歴

山田は12歳で三味線の師匠として杵屋三喜代に師事し、その後、3代目杵屋六四郎（2代稀音家浄観）に学ぶことになります。1913年には稀音家六治の名を名乗り、長唄研精会に参加し、さらなる研鑽を積んでいきました。

1925年には一時的に京都府に移住しますが、その後また東京に戻ります。1941年からは東京音楽学校の講師として教鞭を取り、やがて教授に昇進しました。1950年には東京芸術大学邦楽科の教授となり、本名を名乗らずに芸名で独立し、学問と実践の両方において貢献を果たしました。

重要な業績

1957年には長唄東音会を設立し、初代会長としてその発展に寄与しました。彼の長唄に対する貢献は非常に大きく、数々の名曲も残しています。

その作品には「雨の四季」「黎明」「胡蝶舞」「橡の木」などがあり、これらは現在でも広く演奏され、多くの人々に愛されています。

受賞歴

山田抄太郎はその才能と努力によってさまざまな賞を受賞しています。1955年には日本芸術院賞を受賞し、同年に重要無形文化財保持者として人間国宝に認定されました。

また、1959年には日本芸術院の会員に選出され、1968年には文化功労者に選ばれるなど、彼の功績は多方面で評価されています。

まとめ

山田抄太郎は、長唄三味線の分野で多大な影響を与えた人物であり、日本の伝統音楽文化の発展に寄与した重要な存在でした。彼の作品は、国内外の音楽シーンでいまだに受け継がれ、後進の指導にも力を注ぎました。1970年6月8日に享年71年で亡くなるまで、文化の継承に尽力し続け、人々の心に残る音楽を作り上げていきました。

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