山田朝彦

山田 朝彦（やまだ ともひこ）

山田朝彦は、1943年に日本の朝鮮で生まれ、後に広島県へ引き揚げた彫刻家です。彼は現在東京都文京区に在住しています。彫刻の世界での活動は1970年に始まり、以来多くの受賞歴を有する重要な作家として知られています。2012年からは日展の評議員を務め、さらに2016年には理事も務めています。加えて、日本彫刻会の運営委員としても活躍し、日本金属工芸研究所の会長取締役も務めています。

略歴と教育

山田は1945年に日本に引き揚げた後、福山市に本籍を移し、さらに1947年に東京都に移住しました。教育の面では私立城北高等学校を卒業し、1966年には明治大学の商学部を修了しました。その後、1970年に太平洋美術学校に入学し、本格的に彫刻を学び始めました。

受賞歴と活動

彼の彫刻は1973年の太平洋美術展で文部大臣奨励賞を受賞して以降、多くの展覧会で評価を受けています。特に、1984年には会員秀作賞、1985年には堀進二賞を受賞しました。また、日彫展や日展にも毎年出品し、1987年と1990年には特選の栄誉を得ています。1992年からは日展の委嘱を受け、1998年からは審査員としても活動を開始しました。

2012年には日展の評議員に就任し、その年の展覧会で「こもれび」という作品が文部科学大臣賞を受賞しました。さらに、2016年には「朝の響き」と題した作品で日本芸術院賞を受賞しました。これらの功績によって、彼の名は日本の彫刻界で広く知られるようになりました。

主な作品

山田朝彦の代表作には『キューピッド』、これは東京都中央区銀座の天賞堂前に設置されています。また、『創立者』という作品は明治大学キャンパス内の4か所に点在し、彼の作品の中では特に目立つ存在です。さらに、『コボちゃん』は東京都新宿区早稲田通りに位置し、地域に根ざした作品として多くの人々に親しまれています。

まとめ

山田朝彦は、その幅広い活動と多様な作品を通じて、日本の彫刻界に大きな影響を与えている彫刻家です。彼の作品は、鑑賞者に深い感動を与えるだけでなく、彫刻の持つ力を堪能させてくれます。

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