山田裕仁

山田 裕仁について

山田裕仁（やまだ ゆうじ）は、1968年6月18日生まれの元競輪選手であり、現在は競輪評論家として活躍しています。岐阜県大垣市で生まれた彼は、日本競輪学校の第61期生として卒業し、その後、日本競輪選手会岐阜支部に所属し、師匠は中嶋直人です。彼の競輪界でのキャリアは1988年5月3日の初出走に始まり、初勝利を同年9月8日に奈良[[競輪場]]で収めました。山田はA型の血液型であり、1男3女を持つ父親でもあります。長女は元SKE48の山田澪花であり、三女はバンド「Moonz」のボーカルとして活躍しています。

競輪選手としての成績

山田裕仁は、小学1年生の頃から競輪選手を目指しており、岐阜県立大垣商業高等学校では陸上競技に励みました。その後、競輪学校の適性試験に合格し、卒業後は新人リーグで結果を残してA級2班に格付けされました。翌年からは中部地区の先行選手として頭角を現し、記念競輪で多くの優勝を果たします。特に、横綱と呼ばれた吉岡稔真や神山雄一郎と比較されるほどの成績を残しましたが、長らく特別競輪のタイトルには恵まれず、「無冠の帝王」と称されました。彼の名声は1994年の日本選手権競輪での快挙に繋がり、初日は吉岡稔真を捲り切る大成果を収めました。

KEIRINグランプリへの道

山田は1997年のKEIRINグランプリ'97で優勝し、特別競輪のタイトルを獲得しました。この勝利により、「無冠の帝王」という称号から卒業し、競輪界の頂点に立ちました。1998年の全日本選抜競輪でも特別競輪優勝を果たし、名実ともにトップ選手としての地位を築きました。2001年のワールドカップでは銀メダルを獲得するなど、国際舞台でも活躍を見せました。

特に2002年から2003年にかけての彼の活躍は輝かしく、史上初のKEIRINグランプリ連覇を達成しました。年間の獲得賞金は2億4434万8500円という驚異的な数字に達し、これまでの競輪界の記録を更新しました。彼の強さは、捲りの技術や先行力にあり、競輪の中では「中部の指令塔」としての自覚もありました。

引退とその後

しかしその後、再びタイトルに恵まれない時期が続きます。2007年にはビッグレースでぶりの制覇を果たし、2009年には特別競輪の決勝に進出することが増えました。2014年には競技生活の終止を考え、地元名古屋で行われる大会を最後のレースとして予定していました。彼は自身の選手生活を振り返り、競輪界に関する意見を述べる一方、選手手帳の返納や正式な引退の手続きを行いました。結果、2014年5月26日付けで正式に競輪選手としての活動を終了したことになりました。

引退後もなお、山田裕仁は競輪界に対して影響を与え続けています。予想会などに参加し、月刊競輪WEBでは「山田裕仁の競輪帝王学」という連載を持つなど、多方面で活動っています。彼の引退後の功績は、競輪に対する情熱を示すものであり、今後も競輪界への影響を及ぼしていくでしょう。

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