山田規三生

山田規三生

山田規三生（やまだ きみお、1972年9月9日 - ）は、大阪市出身の囲碁棋士。日本棋院関西総本部所属、九段。山下順源七段門下。

棋士としての歩み

小学1年生で囲碁を始め、2年生で関西総本部の院生となる。小学4年生から6年生まで、2人の兄と共に山下順源六段の内弟子として囲碁の研鑽を積む。1989年に入段し、プロ棋士としてのキャリアをスタートさせた。入段1年目は23勝6敗、2年目は39勝5敗と、2年連続で高勝率を記録。

1993年には、六段ながら天元戦の挑戦者決定戦に進出し、片岡聡に敗れたものの、その実力は囲碁界で注目を集めた。

1997年、新人王戦で優勝。同年、第45期王座戦で王立誠九段を破り、七大タイトル初挑戦にしてタイトルを獲得。関西総本部所属の棋士としては初の七大タイトルホルダーとなった。この記録は、14年後に井山裕太が達成するまで唯一の快挙であった。

2000年には、三星火災杯世界オープン戦で準優勝。決勝では劉昌赫に敗れたものの、世界を舞台にその実力を示した。

2006年、九段に昇段。同年、本因坊リーグ戦では挑戦者決定プレーオフを制し、高尾紳路本因坊に挑戦したが、タイトル獲得には至らなかった。

2011年、第58回NHK杯テレビ囲碁トーナメントで優勝。

2016年5月6日には、日本棋院史上23人目となる公式戦通算900勝を達成。2022年6月30日には、第48期名人戦予選Bで公式戦通算1000勝を達成した。

主なタイトル歴と棋歴

王座（1997年）
NHK杯（2011年）
新人王戦（1997年）
竜星戦 (1999年)
三星火災杯世界オープン戦 準優勝（2000年）

その他、本因坊戦挑戦者、碁聖戦挑戦者など、数々のタイトル戦で活躍。

棋風と人物

山田規三生は、その攻撃的な棋風で知られ、「ブンブン丸」という愛称で呼ばれた時期もあった。詰碁作りを得意とし、「詰碁といえば山田」と言われるほど。

著作

『山田の詰碁 (1)-(3)』
『山田規三生の超攻撃法』
『絶対攻勢 規三生の突進』
『キミオのおもろい詰碁道場』
『マイコミ囲碁ブックス 石の形の崩し方・整え方』
『世界一わかりやすい打碁シリーズ 山田規三生の碁』

外部リンク

日本棋院 山田規三生紹介ページ
* 山田規三生 (@1972Kimio) - X（旧Twitter）

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