山陽網干駅

山陽網干駅：姫路市西部の拠点駅

山陽網干駅は、兵庫県姫路市網干区垣内中町に位置する、山陽電気鉄道網干線の終着駅です。駅番号はSY56。姫路市西部地域において重要な交通拠点として機能しており、周辺には多くの公共施設や企業が集中しています。

歴史

1941年7月6日、山陽電気鉄道網干線の終着駅「電鉄網干駅」として開業しました。当初は現在の場所から約100メートル西側に位置していました。戦後には赤穂、さらには岡山方面への路線延伸計画がありましたが、国鉄赤穂線の計画が先行したため実現しませんでした。1990年12月1日、現在の駅舎に移転、同時に営業キロが0.1km短縮されました。翌1991年4月7日には現在の駅名である「山陽網干駅」に改称されました。

駅構造

山陽網干駅は地上駅で、1面2線の頭端式ホームを有しています。駅舎と改札口はホームの頭端部にあり、駅ビルも併設されています。シンプルながらも機能的な駅舎で、多くの利用客がスムーズに利用できます。

利用状況

2008年11月11日時点での乗降者数は4,103人でした。近年は、周辺地域の開発や公共施設の集積により、利用者数の変動が見られます。詳細なデータは、姫路市統計要覧などの公的な資料を参照ください。

駅周辺

山陽網干駅は、JR網干駅とは約3km離れており、網干区の中心市街地に位置しています。2015年に改定された「姫路市都市計画マスタープラン」では、姫路駅を主核とした地域構造において、山陽網干駅周辺は姫路市西部地域の副核として位置づけられています。そのため、網干区を含む地域を管轄する多くの公共施設が駅周辺に集まっています。また、鉄道の通っていない御津・室津方面（たつの市）への玄関口としての役割も担っています。

周辺の主な施設

公共施設: 網干市民センター、姫路市立図書館網干分館、兵庫県網干警察署、姫路市立網干中学校など
企業・金融機関: ダイセル 網干工場・総合研究所・ダイセル異人館、姫路網干郵便局、三井住友銀行 網干支店、みなと銀行 網干支店、あぼしまち交流館など
その他: 国道250号、網干大橋

名勝・旧跡

山陽網干駅周辺には、歴史的建造物や神社仏閣など、観光資源も点在しています。

丸亀藩網干陣屋跡: 揖保川にかかる本町橋付近にあった陣屋跡
魚吹八幡神社: 秋季例祭のお旅提灯や屋台が有名
大覚寺: 1233年創建と伝えられる浄土宗の寺院
稲香村舎誠塾: 姫路市指定文化財
専念寺、本柳寺、法専寺: 16世紀創建と伝えられる浄土真宗寺院
加藤家宅、山本家宅: 国の登録文化財、または姫路市都市景観重要建築物に指定されている歴史的建造物
播電網干港駅跡: かつて存在した網干川の河畔の駅跡

アクセス

山陽網干駅へは、山陽電気鉄道網干線を利用できます。最寄りの駅は、平松駅です。駅周辺にはバス路線も整備されており、周辺地域へのアクセスも容易です。

まとめ

山陽網干駅は、姫路市西部地域における重要な交通拠点であり、歴史、文化、自然が調和した魅力的な地域の中心に位置しています。駅周辺には、生活に必要な施設が充実しており、多くの住民にとって生活の利便性を高める重要な役割を担っています。また、観光客にとっても、周辺の史跡や自然に触れることができる拠点として、魅力的な場所となっています。

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