岐南町総合体育館

岐阜県羽島郡岐南町に所在する「岐南町総合体育館」は、地域におけるスポーツ振興および健康増進の中心的な役割を担う施設です。この体育館は1979年（昭和54年）に開館して以来、長きにわたり町民はもとより、近隣地域の人々にも広く利用されており、岐阜県を代表する体育施設の一つとして位置づけられています。施設の管理運営は岐南町が行っています。

館内には多種多様なスポーツに対応した施設が整備されています。主要な施設として、バレーボール、バスケットボール、バドミントンなど、さまざまな球技に対応可能な広々とした競技場があります。また、個人でも気軽に利用できる卓球場や、武道に打ち込むための剣道場と柔道場も設けられています。体力向上や健康維持を目指す人々のためには、サーキット・トレーニング室が完備されており、効率的な運動が可能です。さらに、会議室やミーティングルームも備わっており、スポーツ関連の打ち合わせや研修など、多目的な用途に利用することができます。

岐南町総合体育館の利用に関する基本的な情報は以下の通りです。休館日は毎週月曜日、国民の祝日、そして毎月第3日曜日です。また、年末年始（12月29日から翌年1月3日まで）も休館となりますので、利用を計画する際にはご注意ください。開館時間は午前9時から夜9時30分までとなっており、日中の時間帯から夜間まで、多くの人々が利用しやすい時間設定となっています。

所在地は岐阜県羽島郡岐南町平成7丁目47番地です。体育館へのアクセス方法は複数あります。公共交通機関を利用する場合、岐南町コミュニティバスに乗車し、「岐南中学校前」バス停で下車すると、そこから徒歩でおよそ5分です。また、岐南町コミュニティタクシーを利用する際は、「体育館」乗り場で降りると、すぐ目の前に施設があります。鉄道を利用する場合、名鉄名古屋本線の「岐南駅」が最寄り駅となりますが、駅からは徒歩でおよそ25分ほどかかります。

自動車でアクセスする際は、国道22号（名岐バイパス）を利用するのが便利です。「伏屋」交差点で西へ曲がり、岐阜県道175号岐阜岐南線を約2分ほど進むと到着します。

岐南町総合体育館の周辺環境にも触れておきましょう。体育館のすぐ真向かいには、岐南町図書館と岐南町歴史民俗資料館があり、文化・学習施設とスポーツ施設が近接している地域です。現在の体育館の場所には、かつて「岐南ボウル」というボウリング場が存在していた歴史があります。

また、この地域には過去に興味深い鉄道計画がありました。1980年代には、JR東海道本線の沿線にあたる岐南町と笠松町の町境付近に、「岐阜南駅」（仮称）を設置する構想があり、この体育館周辺の地が候補地の一つに挙げられていたとされています。しかしながら、当時の候補地周辺には住宅がほとんどなく、想定される乗降客数が少ないと見込まれたこと、さらに当時の国鉄側の様々な事情が重なり、この駅設置計画は残念ながら実現には至らず、幻の計画として語り継がれています。

岐南町総合体育館は、地域住民の健康づくりやスポーツ活動を支える重要な拠点として、今日も多くの人々に利用されています。

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