岐阜県立中津高等学校福岡分校

岐阜県立中津高等学校福岡分校についての詳細

岐阜県立中津高等学校福岡分校は、かつて岐阜県恵那郡福岡町、現在の中津川市に存在していた公立の高等学校分校でした。1948年に設立され、数十年にわたり地域の教育に貢献してきましたが、1971年に廃校となりました。ここでは、その概要や歴史的背景を詳述します。

概要

岐阜県立中津高等学校福岡分校は、全日制の分校として設置された学校で、福岡中学校に隣接した場所に校舎がありました。この校舎は、廃校となった後も1973年まで恵那北高等学校の仮校舎として使用されていました。現在は、跡地が曙松林公園となっており、一部は2023年から中津川市立福岡小学校として利用されています。

沿革の詳細

1948年、福岡村にて岐阜県立中津農林高等学校福岡分校として認可を受け、同年6月24日に開校しました。当初は昼間定時制の農業科が設置されていました。その後、9月1日には岐阜県立中津実業高等学校福岡分校に改称され、1949年4月には中津実業が中津高等学校に統合される際に、福岡分校も岐阜県立中津高等学校福岡分校となりました。

1952年には木造2階建ての新校舎が完成し、同年3月に農業科は普通科に改称されるなど、学校としての体制が整っていきました。1962年には福岡村、加子母村、付知町で全日制高校設立推進協議会が発足し、地域の教育の重要性が提起されました。

1966年、福岡村が町制を施行し福岡町となり、校舎の改築が行われました。1968年には福岡町から岐阜県へ校地が移管され、定時制の廃止と全日制普通科の設置が実施されました。1970年には恵北高校設立推進協議会が発足し、中津高等学校の3つの分校、すなわち福岡分校、加子母分校、付知分校の廃校が決定されました。

同年11月には新たに設立される全日制高校の名称を恵那北高等学校に決定し、校地が福岡町田瀬に定められました。加子母村と付知町からの反対運動もあり、加子母分校と付知分校の廃校は延期される形となりました。1971年3月には生徒募集を停止し、4月には正式に廃校となりました。最終的には生徒たちは恵那北高校へ引き継がれることとなりました。

結論

岐阜県立中津高等学校福岡分校の歴史は、地域の教育に対する強い情熱と変遷を反映しています。廃校となった後も、その校舎が他校に引き継がれたり、跡地が公園として利用されたりするなど、地域の発展に寄与していることは感慨深いものがあります。多くの卒業生たちがこの学校で学び、様々な分野で活躍していることでしょう。

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