岡山市立建部中学校

岡山市立建部中学校について

岡山市立建部中学校（おかやましりつ たけべちゅうがっこう）は、岡山県岡山市北区建部町に位置する公立の中学校です。略称は「建中（たけちゅう）」と呼ばれ、多くの生徒たちが通っています。この学校はユネスコスクールにも加盟しており、グローバルな視点を大切にした教育を展開しています。

学校の概要

建部中は、建部町全域を学区としており、地域の教育の要となっています。元々は建部町立建部中学校として設立されましたが、現在は岡山市に統合されたことにより、その名称が改正されました。学校ではESD（持続可能な開発のための教育）の理念にも基づき、「ネパールに学校をつくろう」というプロジェクトを展開し、使用済みのアルミ缶の回収を通じて得た収益を、ネパールの教育支援や地元の福祉活動などに寄付しています。この取り組みは2007年に閉校した岡山県立福渡高等学校から引き継いでいます。

生徒会のマスコットキャラクターは「建中カンタ」で、学校の特別な活動を象徴しています。また、1学期には総合的な学習の時間に「たけべ学習」が設けられ、国際交流や日本の伝統音楽、環境問題など、多様なテーマが取り扱われています。

校訓と教育目標

建部中学校の校訓は「自ら学ぶ」であり、これに基づいて生徒たちには主体的な学びを奨励しています。教育の目標としては、「夢と希望をはぐくみ、創造性・社会性・国際性を身につけた心豊かな生徒の育成」が掲げられています。このように、学びを通じて生徒たちが人間的に成長することを重視しています。

校歌

学校の校歌は、作詞を福島朗、作曲を福島静夫が担い、3番歌詞が設けられています。歌詞は地域の自然や文化を讃えつつ、母校への愛情を表現しています。特に、「我らの中学　その名は建部」というフレーズは、学校のアイデンティティを強調しています。

沿革

建部中学校の歴史は1970年に遡ります。この年に建部町立建部中学校と建部町立福渡中学校が統合され、建部町立建部中学校が設立されました。1972年には新しい校舎が完成し、完全に統合されました。その後、2007年に岡山市への合併に伴い名前が変更され、岡山市立建部中学校となりました。さらに、2012年にはユネスコスクールの加盟認定を受け、2013年には岡山市の地域協働学校に指定されました。2023年には日本赤十字社岡山県支部から「金色有功章」を受賞し、公立学校としては全国的に非常に珍しい栄誉を得ました。

校区とアクセス

校区は岡山市北区建部町の全域に及び、地元の小学校には岡山市立竹枝小学校、建部小学校、福渡小学校が含まれます。またアクセスについては、国道53号からの利便性が高く、最寄りの駅も徒歩でのアクセスが可能です。

周辺の施設

建部中学校の周辺には建部町文化センターや親水公園、温泉地などの観光地が点在しており、生徒たちが学業以外の活動も楽しむ環境が整っています。これらのリソースを活用することで、地域との連携を強め、多様な教育活動を展開していく姿勢を持っています。

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