岡山県道195号神島外港線

岡山県道195号神島外港線は、岡山県笠岡市神島を東西に結ぶ、全長約6.8kmの一般県道です。神島外港を起点とし、神島大橋を経由して国道2号笠岡バイパスに接続するこの路線は、神島の住民にとって重要な生活道路であると同時に、観光客にとっても魅力的なルートとなっています。

路線概要

起点は、笠岡市神島外浦に位置する神島外港の西側。終点は、笠岡市入江の国道2号笠岡バイパスとの交差点です。道路管理者である岡山県備中県民局井笠地域事務所によって維持・管理されており、異常気象時には通行規制が敷かれる区間も存在します。

歴史

神島大橋が架橋される以前は、神島と横島の間は「瀬戸の渡し」と呼ばれる渡し舟で往来していました。1956年にはフェリーが就航し、本土との間の貨物輸送が可能になりましたが、天候に左右されやすいという課題がありました。こうした背景から、架橋の要望が高まり、1966年に神島大橋の建設が開始。1970年3月31日に開通し、現在の路線が確立されました。

年表

1956年2月：本土と神島を結ぶフェリーが就航。
1966年：神島大橋の架橋工事が開始。
1970年3月31日：神島大橋が開通。
2000年代：神島大橋の改修工事が実施。
2008年3月15日：国道2号笠岡バイパスが暫定開通し、神島大橋がその一部となる。
2011年3月11日：岡山県道47号倉敷長浜笠岡線の旧道が市道に降格し、終点が変更。

路線状況

車線数は1.5車線から2車線。神島内浦から入江にかけては、国道2号笠岡バイパスの代替路としての役割も担っています。また、神島大橋の北側には、国道としての新たな架橋が計画されています。

重複区間

一部区間は、国道2号笠岡バイパスの暫定ルートと重複しています。

道路施設

神島大橋：全長170m、幅員7.5mの橋梁。満潮時の海面からの高さは18m。

並行する旧街道

神島四国八十八箇所遍路道
道通神社参拝道

通過する自治体

岡山県笠岡市

周辺情報

沿線には、神島外浦港や神島外港があり、笠岡諸島への旅客船が寄港しています。また、神島四国八十八箇所、笠岡市立の小中学校、カブトガニ博物館、恐竜公園、道通神社などの観光スポットも点在しています。笠岡ラーメンも、この地域の代表的な名物です。

岡山県道195号神島外港線は、単なる移動手段としてだけでなく、神島の歴史や文化、自然に触れることができる魅力的な道です。ドライブやサイクリングで、その魅力を満喫してみてはいかがでしょうか。

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