笠岡バイパス

笠岡バイパス

笠岡バイパスは、岡山県笠岡市西大島新田から同市茂平に至る国道2号のバイパス道路です。笠岡市内の交通渋滞の緩和と、地域社会・経済の活性化を目的として計画されました。

概要

このバイパスは、地域高規格道路である倉敷[[福山道路]]の一部を構成しています。現在、一部区間の側道部が2008年（平成20年）から暫定的に供用されています。本線部は自動車専用道路として計画されており、岡山方面へ接続する玉島笠岡道路と共に、全線開通を目指して建設工事が進められています。

路線データ

起点: 笠岡市西大島新田（国道2号玉島笠岡道路と接続予定）
終点: 笠岡市茂平（国道2号福山道路と接続予定）
延長: 7.6 km
規格: 第1種第3級（本線部：自動車専用道路）
設計速度: 80 km/h
道路幅員
土工部: 20.5 m（両脇に車道幅 3 m の側道が設置）
橋梁部: 19.5 m（両側に側道橋が設置）
車線幅員: 3.5 m
車線数: 4車線

歴史

笠岡バイパスの構想は、昭和50年代に笠岡湾バイパスとして始まりました。当初は、計画されていた玉島笠岡有料道路（玉島笠岡道路計画の前身）の終点から笠岡湾干拓地を通り、広島県福山市の福山内港に至るものでした。1988年度（昭和63年度）に、笠岡市西大島新田から笠岡市茂平に至る一般国道2号笠岡バイパスとして事業化されました。

2008年（平成20年）3月15日には、側道部（一部は既存の県道・笠岡市道を利用）と、その関連道路として岡山県道47号倉敷長浜笠岡線の新道が同時に開通しました。

年表

1988年（昭和63年）8月30日：都市計画決定。
1990年度（平成2年度）：笠岡湾干拓地の一部で用地買収。
1994年（平成6年）12月16日：倉敷[[福山道路]]が地域高規格道路の計画路線に指定。
1996年度（平成8年度）：地域高規格道路の調査区間に指定。
1998年度（平成10年度）：地域高規格道路の整備区間に指定、笠岡湾干拓地の軟弱地盤対策工事に着手。
1999年度（平成11年度）：西大島新田地区の用地着手。
2001年度（平成13年度）：西大島新田・入江地区の工事着工。
2005年度（平成17年度）：寺間地区の工事着工。
2008年（平成20年）3月15日：入江側道橋（西大島新田 - 入江、0.4 km）および笠岡湾干拓地内側道部（カブト南町 - 港町、2.9 km、寺間側道橋含む）の供用開始。
2011年（平成23年）8月4日：道の駅笠岡ベイファームを開設。
2011年度（平成23年度）：都市計画変更に伴い、本線部が自動車専用道路として建設されることになりました。
2012年（平成24年）10月22日：舗装の傷みが進行してきたため、旧港湾道路部分（港町 - 茂平、1.6 km）をリニューアル開通。
2018年度（平成30年度）：神島側の新神島大橋取り付け部付近の掘削工事や干拓地内の未成区間の地盤改良工事が開始。

路線状況

部分開通時に、現道からのバイパスへの積極的な誘導は行われていません。バイパスへの接続道路において沿道環境が悪化した事例を考慮したためです。

道路施設

道の駅笠岡ベイファーム（笠岡市カブト南町）

地理

主に笠岡湾干拓地内を通っています。

通過する自治体

* 岡山県笠岡市

今後の見通し

2025年度（令和7年度）に笠岡東IC（仮称） - 新笠岡港東IC（仮称）間2.8 kmが開通予定です。当初は玉島笠岡道路と共に2025年度（令和7年度）の全線開通を予定していましたが、一部区間で盛土の変状が発生したため、対策として工法の見直しを行っています。そのため、この年度の開通予定は上記区間のみに変更されました。残りの新笠岡港東IC（仮称） - 笠岡西IC（仮称）間の開通時期については、国土交通省中国地方整備局岡山国道事務所が工程精査中と発表しています。また、玉島笠岡道路についても硬い岩盤が想定より多く見つかり掘削に時間を要するため、全線開通予定が2026年度（令和8年度）に変更されています。

交差する道路

当該道路の位置関係

(岡山市方面) - 玉島笠岡道路 - 笠岡バイパス - 福山道路 - (広島市方面)

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