岡山電気軌道岡軌7100型電車

岡山電気軌道7100型電車の概要

岡山電気軌道7100型電車は1981年に初めて登場した車両で、主に岡山の路面電車で運行されている。この電車は前年に発売された7000型の成功を受けて製造されたもので、2両がアルナ工機の手によって完成した。7100型は7000型と同様に、既存の部品を活用し、新たに設計されているため、外観も連続性がある。特に、7100型は旧秋田市電の1000型の車体を使用しており、その特徴は設計の一環として組み込まれている。

この電車の魅力の一つは、2009年に登場した7101号の「たま電車」デザインである。「たま電車」は、岡山電気軌道の関連会社である和歌山電鐵の猫の駅長「たま」をイメージしたもので、白を基調とした車体全体にはマスコットキャラクターが描かれ、肉球の足跡模様や「たま」のロゴが施されている。このデザインは、岡山の出身である水戸岡鋭治によって手掛けられた。類似のデザインは既に先に和歌山電鐵の2270系電車に採用されており、両者には多少のデザイン上の違いが見受けられる。

一方で、7102号は別の役割を持っており、全面広告車として活用されている。このように、同じ7100型電車でも異なる個性を持つモデルが存在することで、地域の交通機関における多様性を提供している。

7100型のシリーズはその後も進化を続け、1982年には元大分交通500型からの機器を利用して7201号と7202号の2両が製造された。これらの車両は、7100型との外観上では扉窓が大型化された点が主な違いで、フレームや台車の設計には新たな工夫が施されている。台車はKD-202を採用し、耐久性の向上が図られた。

1983年には、元呉市電600・700形から機器を流用した7300形の7301号と7302号が製造され、さらには1984年に7400形7401号、1985年には7500形7501号が新たに製造された。これらの車両は完全に新しい設計と機器を搭載し、吊掛駆動のシステムを採用している。特に、台車にはアルナNK-202が使用され、安定した走行性能を実現している。

これらの多様な型式が存在することによって、地域の交通システムにおける柔軟性や魅力が高まっている。岡山電気軌道7100型電車は、その歴史や地域に根差した特性を持ちながら、今後も多くの人々に利用されていくことでしょう。

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