岡素之

岡素之（おか もとゆき）は、1943年9月15日に東京で生まれた日本の実業家です。慶應義塾大学経済学部を卒業後、1966年に住友商事株式会社に入社しました。以来、同社で長年にわたり要職を歴任し、第8代社長、代表取締役会長、相談役、名誉顧問を務めました。

住友商事では、ニューヨーク駐在、ヒューストン支店長、鉄鋼貿易本部長などを経て、1998年に常務取締役、2001年に専務取締役、そして同年には代表取締役社長に就任しました。社長時代には、グローバルな事業展開を推進し、同社の成長に大きく貢献しました。2007年には代表取締役会長に就任し、2012年に相談役、2018年に名誉顧問となりました。

岡氏は、経済界での活躍にとどまらず、政府の諮問機関でも重要な役割を果たしています。内閣府規制改革会議では議長を務め、産業競争力会議では民間議員として、日本の経済政策に提言を行いました。これらの活動を通じて、規制緩和や産業競争力の強化に貢献しました。

また、公益財団法人日本国際問題研究所の会長や、公益財団法人日印協会の理事・副会長など、国際的な活動にも積極的に関わっています。さらに、慶應義塾評議員、一般社団法人放送コンテンツ海外展開促進機構の理事長、日本たばこ産業株式会社および日本電気株式会社の社外取締役を務めるなど、多岐にわたる分野でその知見と経験を生かしています。

2019年からは、東京都現代美術館の館長を務めており、文化芸術の振興にも尽力しています。2010年には、役員報酬額が約1億8300万円であることが公開されました。

2020年には、旭日重光章を受章しました。これは、長年にわたる岡氏の経済界、政府、文化芸術における貢献が認められたものです。

岡素之は、日本の経済界を代表する実業家であり、その卓越したリーダーシップと幅広い見識で、多くの分野で重要な役割を果たし続けています。彼のキャリアは、日本の経済発展と社会貢献に大きく寄与していると言えるでしょう。

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